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北朝鮮当局が定める1日1人あたりの配給目標は573グラム。一方で活動量の多い軍人に対しては、それより多い750グラムが配給されることになっている。

だが、その規定は守られていない。

デイリーNKは、北朝鮮と中国との国境に駐屯する国境警備隊某部隊の配給状況について調査した。昨年3月から9月までは1日1人あたり500グラムが配給され、10月には600グラムに増やされた。

ところが、今年に入ってから再び500グラムに減らされ、4月から8月までは全く配給が行われなかったという。収穫が始まった9月からは配給が復活したものの、400グラムに過ぎず、中身はひげ付きのトウモロコシで水増しされたものだったという。

配給が復活したのは、国境警備隊の隊員が民間人の家を訪れ、食べ物を借りたり、盗んだりする事態が続発したことが背景にある。

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「食べることには問題のなかった国境警備隊の隊員だが、今や人民の財産に手を付ける盗賊団に転落しつつある」(情報筋)

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報告を受けた上層部は「いかなる手段を動員してでも、1人あたり20キロの食糧(コメ、トウモロコシ、ジャガイモ、小麦、大麦など)を入手せよ」との命令を下し、形だけでも配給を行った形だ。しかし、先行きが不安であることには変わりない。

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「国境が封鎖された後、食糧供給体系が(1990年代後半の)『苦難の行軍』の時期に匹敵する水準まで崩れた。12月の冬季訓練に必要な食糧や生活必需品が補給されず、指揮官たちも頭を抱えている」(情報筋)

金正恩総書記は今月初め、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の食糧問題の解決を朝鮮労働党の各地方の委員会に命じた。輸送中の食糧の中抜き、横領の横行により食うや食わずの生活をしているからに他ならない。

一方、民間人の脱北、密輸の幇助や密輸そのものに加担するなどして、朝鮮人民軍よりはマシな生活をしていた国境警備隊だが、コロナ禍の食糧不足や、国境警備の強化でそれが困難になり、食糧難に陥っているのだろう。

(参考記事:「食糧はお前らが解決して」金正恩の責任放棄に軍幹部ら動揺

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