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朝鮮半島伝統の秋の名節「秋夕」を迎えた北朝鮮住民のため息が聞こえてくるようだ。慢性的な経済難に市場統制政策も加わり最悪の時期を迎えようとしている。また暴風軍団などの検閲によって市場が萎縮している。

市場の物価は貨幣改革以前の水準に戻っている。物価指標であるコメ価格も、8月には1キロ当2500〜2700ウォン台に急騰した。前年同期と比べ、約1500〜1700ウォンほど上昇した。秋夕を前に物価はさらに上昇する傾向にある。

咸鏡北道の消息筋は9日、「物価上昇の影響から、今年の秋夕は簡単に済ます家庭が多いようだ。物価が急騰した影響で、酒を持って墓参りだけをする人も多いだろう」と伝えた。

両江道の消息筋は、「この時期になると秋夕のお供え物を準備する人々が市場に溢れていたが、今は例年より少ないほうだ。物価があまりにも高く、商売で設けている人以外は満足に準備が出来ない状況」と伝えた。

消息筋によると、物価が昨年と比べて大幅に上昇した。

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秋夕を控えて取り締まりが強化され市場の活動が萎縮した。結果、為替レートも上昇し、物価は高騰を続けていることから秋夕の食事も質素になると予想される。

低所得層は、秋夕に米、酒、チジミ、松餅、パン、フルーツ、茹でた肉、茹でた豆腐、キノコ、もやし、人工肉人、ジャガイモなどが食卓に並ぶ。キャンディーやお菓子などがおやつとして振舞われる。

これを4人家族で換算すると、昨年は約2万5000ウォン程度だったが、今年は約3万5000ウォンに値上がりした。企業所労働者の月給が3000ウォン前後であり、10ヶ月分の給料に相当する。

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金正日が秋夕を簡素化せよと命令しているが、仮にそれがなくとも必然的に質素な食事にならざるを得ない状況だ。