韓国の統一部は、北朝鮮の金剛山(クムガンサン)地域の南側財産と人員に対する一方的措置を認定できないとし原状回復を促した。
チョン・ヘャ涛揶齦買Xポークスマンは24日の定例ブリーフィングで、「23日、金剛山観光関連の韓国民14人と中国国籍2人を含む16人が無事に復帰した。韓国政府として金剛山地域の南側の財産や人員に対する北朝鮮の一方的措置は認められず、原状回復することを促す。今後、発生するすべての責任は北朝鮮側にあるという点をもう一度明確に明らかにしておく」と述べた。
また、「政府は韓国側の事業者と緊密に協議しながら北朝鮮の具体的な措置に注目し、法的、外交的措置を含むあらゆる措置を取るだろう」と話した。
韓国政府は北朝鮮が金剛山事業に関して一方的な措置を取る場合、国際司法裁判所(ICJ)提訴などの法的措置や外交チャネルを通じた対応方案を検討している。今後、問題解決のために北朝鮮と追加的な実務会談を持てるとの立場だが、北朝鮮がそれを受け入れるかは未知数だ。北朝鮮は、第3国を対象に観光事業を準備するなど独自の事業を推進するとの立場だ。
一方、金剛山から南側人員が全員撤収したことから、韓国企業の財産に対する監視、管理が事実上不可能になった。北が南側財産を法的に処分する場合、まったく対応できなくなる。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面これについてチョン・スポークスマンは「韓国側の事業者や管理者は撤収ししたが、一部施設に対する基本的な必要措置は取った。しかし、施設全般や資材装備に対する措置は現実的に困難がある」と明らかにした。