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白樺はロシアを象徴する木であり、国花であるヒマワリよりもロシアを表している。そのせいか、ロシアではシラカバの日もあるぐらいだ。ロシアの人々は、白樺の花が咲き、一ヶ月が過ぎて夏を迎え『白樺の日』と呼ばれる民俗の祝日を過ごす。この日は、客をパンと塩でもてなす伝統があり、これは歓迎を意味する。

訪ロ中の金正日は21日、ロシア・アムール州ブレア駅で伝統衣装をまとった女性たちから「パンと塩」で歓迎された。パンと塩の歓迎は過去の社会主義国家間の交流の伝統であり、社会主義国家が労働者階級を代弁しているという意味が込められている。

生前の金日成も1984年と1986年の訪ロ時にパンと塩の歓迎を受け、北朝鮮当局は「社会主義的連帯」を誇示するイベントとして大々的に宣伝した。金正日がパンと塩で歓迎されたのはロシアの伝統行事としての意味だろう。中道路線もしくは中道右派であるメドベージェフ政権は、北朝鮮と理念的に連帯を誇示する必要はないからだ。

一方、金正日は、今回の訪ロを通じて過度の中国依存からの脱却をはかるだろう。しかし、ロシアにとって北朝鮮は同盟国でもなく、あくまでも友邦としての協力の対象に過ぎない。中国との間で均衡をとるほどのパートナーとは言えない。

訪ロの最初の目的は経済支援だ。しかし、ロシアは過去に数十億ルーブルを支援して北朝鮮の工場と国民経済施設を復旧したソ連でない。今回、ロシアは北朝鮮へ小麦粉5万トンを北朝鮮に支援したと発表した。金正日としてはこの程度でも感謝すべきである。