北朝鮮国営の朝鮮中央通信は11日、米国が最近、キューバ軍幹部などへの経済制裁を発動したことは「人権蹂躙、人権抹殺犯罪である」とする国際問題評論家・金明哲(キム・ミョンチョル)氏の論評を配信した。
米政府は先月22日、キューバ軍幹部や内務省の特殊部隊に経済制裁を科すと発表した。同11日にキューバ各地でおきた大規模な反政府抗議活動の参加者に対して、弾圧を加えたと判断したため。
(参考記事:「背後には米国がいる」北朝鮮、キューバ反政府デモに敏感な反応)
これに対して論評は、抗議活動は「『色つき革命』を起こしてキューバを転覆しようとしていた自分ら(米国)の計画」であると主張。長きにわたる対キューバ経済封鎖と制裁強化は「国家運営を麻痺させて経済と人民の生活を破壊しようとする腹黒い下心から発した」ものだと指摘した。
さらに、「世界的な保健危機状況にもかかわらず、キューバの経済的土台と保健システムを脅かして引き続き強化されている米国の禁輸措置は、米当局者らが唱える「人権擁護」うんぬんの虚偽と欺瞞(ぎまん)性を赤裸々に示している」と強調した。