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北朝鮮やロシアのメディアが金正日の訪露と関連した写真や映像が公開していない中、露現地のインターネットメディアが金正日の姿を報道した。

21日、アムール現地のネットメディアのポータルアムール(http://portamur.ru)は、「金正日国防委員長が、本日、キューピッドの都市と呼ばれるブレヤ地域に到着した」とし、特別列車を下車し歓迎を受ける金正日の写真を公開した。

金正日は駅酷烽ノ敷かれたレッドカーペットに降り、イシャーエフ極東連邦管区大統領全権代表の迎接を受けた。ロシアの伝統衣装を見にまとった女性が金正日にパンと塩を伝達した。

金正日はブレヤ駅に5分間滞在した後、特別列車で運び込んだベンツに乗車しブレヤ水力発電所に向け出発した。同サイトは、この日午後4時に金正日が露朝首脳会談の場所と言われているバイカル湖近隣のウラン・ウデに向け出発する予定と伝えた。

写真を見る限りでは、金正日の髪が薄くなったのを除いては健康を取り戻したと思われる。以前は多少のやつれが見受けられたが、今回は体重が回復したと推測される。

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一方、金正日の今回の訪露が10年前と比べると非常に縮小されており、関心が集まっている。

今回の訪露は1週間程度の予定で、ハッサンとアムール州を経て、23日頃にウラン・ウデでメドベージェフ大統領と首脳会談を行う見通しだ。

首脳会談後に即座に特別列車で北に帰る可能性が高いと思われる。現地消息筋は、金正日が極東とシベリア地域の産業施設を見学する可能性はあるが、ウラン・ウデより以西には移動しないと考えている。

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この移動経路の場合、総移動距離は往復で約8千kmで、2001年7〜8月のロシア訪問と比べると半分にも満たない距離である。この当時、24日間の訪露でウラジオストク – ハバロフスク – イルクーツク – ノヴォシビルスク – モスクワに続く1万8千kmの長旅を消化した。

距離短縮は、金正日の健康問題が原因と考えられる。2008年8月に脳卒中で倒れ現在はかなり回復しているが、依然として油断は出来無い状況である。

さらに、今回の訪露は5月の訪中から3ヶ月しか経っておらず、今年70歳の金正日が数ヶ月ぶりに訪中で見せた強行軍を行うには、体力的に厳しいと指摘されている。

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情報機関なども金正日の最近の動きに対し、「移動距離を最大限に減らしているのは、健康上の理由のようだ」と分析している。

実際に、6月末に訪露が行われなかったのも健康問題だったという。日本の共同通信は、複数のロシアの情報筋を引用し、北朝鮮がロシアに金正日の健康問題で訪露を取り消すと連絡したと伝えている。