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金正日は、5月の訪中からわずか3ケ月で今度はロシアを訪問した。24日には、ロシアのメドベージェフ大統領と首脳会談が開かれる可能性があるが、前大統領のウラジミール・プーチン総理との面談にも注目される。

金正日の訪ロは両国間の経済外交的協力の必要が迫られ相互の理解が一致したことから成立したと見られる。一ヶ月前に首脳会談が失敗に終わっているが、この理由として事前の調整に失敗したとの指摘がある。今回の会談においては、両国が満足するほどの事前合意があったと分析される。

メドベージェフ大統領は、金正日に送った光復節祝電で「ロシアと南・北間のガス化・エネルギー・鉄道建設分野の計画をはじめ、全方向で北朝鮮と協力を拡大する意向がある」と経済協力の意志を見せていた。

北朝鮮とロシアの天然ガスの協力問題は活発になりつつある。ロシアから北朝鮮を通じて韓国に供給される天然ガス事業については、ロ朝両国が大きな関心を寄せている。北朝鮮が天然ガスの供給に使用される「ガス管の設置」を受け入れた場合、使用量として一年間で約1億ドルの収入があると見ている。

また、ロシアは極東地域の開発に北朝鮮からの出稼ぎ労働者を積極的に参加させているが、労働力の輸出問題についても協議されるだろう。北朝鮮が大規模な人材派遣を提案する可能性もある。

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金正日は、今回の訪ロを通じてロシアから食糧支援を要請するだろう。最近の北朝鮮の市場でのコメ価格は上昇しており水害の影響などで来年の食糧難が悪化する可能性もあることからロシアからの支援の拡大は切実な課題だ。

同時に、中国への依存度を減らす目的もあるようだ。中国からの経済外交的支援に変化はないが北朝鮮が満足するほどの支援が得られていない状況でロシアを引き入れて経済的・外交的実利を狙うという意図があるかもしれない。

チョン・ウンスク世宗(セジョン)研究所副所長は、デイリーNKとの電話インタビューで「象徴的な側面より政治経済的な側面が大きい。ロシアは金正日を招いてなんらかの説得をするかもしれない」と話す。

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チョン副所長は、先の訪中で思うような支援を得られなかったことに対する「あてつけ」の意味でロシアを訪問したと分析する。

「北朝鮮には、米中意外にも対話できるパートナーがいることを見せつけるためだ。6カ国協議でロシアの役割を大きくすると同時に、経済的支援を取り付けるという意図であり、ロシアもいいチャンスだと判断したようだ」と説明した。

その一方で、先の訪中同様に今回の訪ロでも大きな経済支援を得られないという見方もある。

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イ・ジス明智大教授は、「手詰まり状態にある金正日がロシアをなんとか捕らえておこうとしている。大きな経済的成果は得られないだろう」と見る。

「首脳会談は事前に実務者間で議題を協議すべきだが、ロシアが議題を決めておいて解決方案を練ろうとしただろう。北朝鮮側の実務者では決定できる裁量権を持った人がいない。このことから今までの朝ロ首脳会談は宣伝レベルで終わっていた」と説明した。

同教授は、今回の訪ロが北朝鮮の権力エリートに成果を誇示するためのイベントの意味が大きいと分析する。

「金正日は、北朝鮮内ではあまり神経を遣わないが、特権階級の不平や不満に対しては不安だろう。何かを見せなければならない状態で、中国とロシアを訪問することになった」と説明した。