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北朝鮮で公開処刑が2009年末の貨幣改革失敗以後、再び増加していることが分かった。

統一研究院は、北朝鮮の人民裁判、公開処刑、政治犯収容所など、北朝鮮の人権実態を描いた「ノーティアーズ(No Tears)」というタイトルのDVD(16分間)を制作し、最近公開した。

映像によると、北朝鮮当局は食糧難による住民の不満を統制し、体制維持を行うために再び公開処刑を増やしており、昨年に行われた公開処刑は60件以上となった。

また、北朝鮮で行われている公開処刑が、一定の法的手続きによって執行されていることを示す判決文が初めて公開された。判決文は、最高裁判所が2010年9月に牛6頭を含む34万1900ウォン相当の盗みを働いた疑いで起訴されたリ・ソンリョルに公開処刑を宣告した内容である。

最高裁は、この判決文で「平壌市裁判所が死刑と確定した被告人の公開死刑執行を承認してほしい」と、労働党中央委員会行政法務課に要請した。

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また、映像は貨幣改革以後、ホームレスや家族単位のホームレスが増加したと説明し、ホームレス(コチェビ)の生計型犯罪が増加していると述べた。

また、拘禁施設内の人権侵害の実態を告発する脱北者の証言も含まれている。搭乗者らは、拘禁施設での激しい暴力と人間以下の扱いを受けたと証言している。

この他にも、家庭を切り盛りしている女性らの苦しい生活も盛り込まれている。この映像は、北朝鮮の人権侵害状況を教育するために、脱北者の証言と既存の映像をもとに製作された。

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キム・スアム統一研究院研究委員は、デイリーNKとの通話で「既存の北朝鮮人権白書の場合、一般人が読むには難しいと判断し、簡単に理解出来る映像を制作した。このような映像がもっと製作され、国民が北朝鮮人権の現実を知るきっかけになればと思う」と話した。

同研究委員は、公開処刑の判決文について「このような文書が国内で公開されたのは今回が初めて。これまで北朝鮮当局は公開処刑を否定してきたが、公開処刑が依然として行われていることが、公式文書で確認されたのは大きな意味がある」と説明した。