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北朝鮮の東海側(日本海)の名勝地で、咸鏡北道の金剛山と呼ばれている七宝山に今年から中国人観光客の訪問が始まったが、住民の七宝山への入山制限が行われていると、内部消息筋が19日知らせてきた。

北朝鮮は、今年4月末から中国の延辺朝鮮族自治州龍井から出発する七宝山観光を正式に承認した。龍井から三合の海関を経由して七宝山を観光するこのコースは、辺境観光と分類されている。このため、ビザが必要なく通行証の発給だけを受ければ良い。

消息筋は、中国の観光客が増加した為、住民の七宝山観光を統制しているとし、「名勝地を中国に売り渡した指導部への不満が高まっている」と述べた。北朝鮮当局は、1998年に現代グループの故・鄭周永名誉会長と金剛山観光に合意した後、韓国人観光客の訪問開始後から、住民の金剛山への入山を規制した。

咸鏡北道セビョル郡の消息筋は、「周囲の人々は『このままでは、国がそっくりそのまま中国に乗っ取られるかもしれない。脱北する人々が逆賊ではなく、国を売り飛ばす奴らが逆賊だ』と露骨に国家の政策を非難している。逆賊は、国土を中国人に売渡し金稼ぐ権力者」と話した。

七宝山は、1999年に金正日の指示が下され、2002年から本格的に観光地として開発された。脱北者によると、金正日は「七宝山を観光地として開発し、人民の休養地とせよ」という指示を下したという。その後、多くの集団観光が行われ、七宝山の施設も整備された。また、住民らが乗る観光バスが20台も用意された。

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しかし、今年から始まった中国人の観光によって住民の山入が制限され、住民の不満が高まっている。特に、七宝山観光の中国側の事業者が寧辺朝鮮族自治州ではなく、朝鮮族の事業家のクォン氏である事が伝わり、七宝山がクォン家の山に成り下がったとの批判が出ているという。

消息筋「自国の人間が自国の山に自由に出入り出来なくなった。七宝山の周辺には、中国語の看板が掲げられたレストランが立ち入るだろう。金正恩はまったくのデタラメだ」と名指しで非難した。