今年6月、北朝鮮新義州の黄金坪では、張成沢(チャン・ソンテク)労働党行政府長と中国の陳?銘・商務部長らが参加し、大々的な着工式がを開かれた。
黄金坪は迅速な開発が行われると当初は予想されたが、現在、中国から眺める黄金坪の姿は閑散としている。建設資材を運ぶトラック1台すら見当たらない。中朝国境の代わりのフェンスの周辺は、依然として田園風景が広がっている。羅先特区の道路の舗装、輸出入の拡大、観光客の誘致などで賑やかな姿とは対照的だ。
着工式から2ヶ月が過ぎた今、黄金坪開発に対し国内では懐疑的な見方が広がっている。しかし、丹東で会った朝鮮族の事業家A氏は違った。A氏は黄金坪の土地の購入を準備している。中国浪頭から見る黄金平の姿とは異なり、中心部では開発が開始されており、土地取引も本格化しているという。
A氏は最近黄金坪を訪問した。「黄金坪の1 / 3程度は、近代的な農業に備え新義州の作物研究班の研究員が作物を植えた。また、一部の敷地は北朝鮮人労働者が建設を行っている。資材などは中国が供給しており、工事の進行は約20%の状況だという」と述べた。
A氏によると、現在、黄金坪では、約100人の住民が農作業や建設現場に投入されているという。 A氏は「現在、畑の管理に20人が自宅から通勤しており、建設現場には労働者が80人ほどいる」と述べた。現在、工事が行われている建物は、黄金坪開発の拠点となる場所と言われている。 A氏は、開発責任者は黄金坪公社のパク・キチョルだと述べた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面「黄金坪は、来年4月15日の太陽節100周年に合わせて開発を行っており、大々的な行事が行われると言われている。新義州のある幹部は、『黄金坪を中朝が本格的に開発すれば、威化島も中国に賃貸し開発するのが北朝鮮当局の計画だ』と述べた」と伝えた。
続いて「土地開発や本格的な基盤建設は、今年下半期から開始する予定。もう少し時間が必要だが、朝鮮の意志が非常に強い」と述べた。
A氏は、黄金坪開発の青写真に韓国は含まれていないと述べた。「我々(中国)側は韓国人も土地を購入してビジネスを行えるのではと意見を述べたが、新義州当局は外国人なら誰でも投資が可能だが、韓国人は不可能だと述べた」と話した。