北朝鮮の水害に対して大韓赤十字社は3日、北朝鮮側に支援の提案を通知した。これに対して、北朝鮮側が、朝鮮赤十字社名義の通知文を通じて「食糧とセメントなどの物資と装備を提供してほしい」と要請してきたことを統一部は4日、明らかにした。
北朝鮮の要請に対して、大韓赤十字社は再度通知文を送り、「昨日(3日)の通知通り、生活必需品及び医薬品など50億ウォン相当の緊急救護物資を送る」と北朝鮮の要請を事実上断った。
統一部当局者によると、「支援品目には毛布と衣類、日用品など緊急生活必需品と医薬品、栄養食とラーメンなどの食糧が含まれる。南北赤十字社間の協議が早くまとまり、早急に支援できることを期待している」とのことだ。
北朝鮮側から食糧支援を要請しながら、あえて米などに言及しなかった裏には、小麦粉など代替品を要求する狙いがあると観測される。
水害支援の内容について南北の意見が衝突すると、支援時期が遅れる可能性がある。また、民間団体の支援の許可も遅れる可能性があることから、今後の北朝鮮当局の対応に注目される。