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北朝鮮・咸鏡北道(ハムギョンブクト)慶源(キョンウォン)郡では、中国への密輸出用のヒル採取が盛んに行われている。中国で治療目的で北朝鮮産のヒルの需要が高まり、比較的高値で売買されているという。

この地域の情報筋は29日、「ヒルを中国に売って外貨稼ぎをしている。老若を問わず一日中田んぼにいる」と話した。

「密貿易業者が100グラムで400元で買取るため、この地域の住民は米を買うことが出来る」と伝えた。400元は16000北朝鮮ウォンで、コメ6キロを買うことができる。

消息筋は「密貿易業者の話では、中国でヒルが関節炎、腰痛などに効くと言われており、治療用として高値で売られている。特に、北朝鮮産の需要が高い」とのことだ。

ヒル採取は、咸鏡北道慶源郡のフンユン農場、ジュンヨウン農場、サス農場、ハミョン農場の農場員、ハミョン炭鉱鉱山の労働者も参加しているという。

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消息筋は「配給された食糧が足りず他の収入も期待できないため、良い収入になるヒル採取を家族ぐるみで行っている。生きる為には仕方ないと思ってやっている。1日だけ我慢すれば、数日は家族がご飯を食べられるからだ」と述べた。

住民たちは「党じゃなくてヒルが私たちを食べさせてくれている。党はヒル以下の存在」と不満を述べているという。

消息筋によると「ヒルを獲っている時に、知らず知らず稲を踏んでしまう事がある。これを嫌う人も多い。フンユン農場では、7歳の子供が1日中ヒル採取を行っていた」と伝えた。

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田植えが終わると、肥料撒き以外には田の人の出入りが少なくなるが、ヒル採取は昼夜を問わず行われ、収穫を懸念する声が上がっているという。

これ以外の副業も盛んに行われている。両江道の消息筋は「中国に売る薬草を採取する為に、山を駆け回っている。余りにも多くの人が山に出入りするので、残り少い木々も倒れ土砂崩れの原因となっている」と述べた。

薬草以外にも、イタチやウサギを捕まえ皮を売って収入を得ているという。この消息筋は「イタチを捕まえ過ぎたため、今では農場がネズミだらけになった。食糧不足の影響で目先の利益しか見えなくなっている」と述べた。