米国当局者は、23日から開かれるアセアン地域安保フォーラム(ARF)の開催地であるインドネシアのバリで、北朝鮮との高位級会談を推進する予定との一部報道を否定した。同時に、米朝対話よりも南北関係の改善を優先する必要があるとの立場を再確認した。
カート・キャンベル米国国務部東アジア太平洋担当次官補は、21日にバリで行われた朝日新聞とのインタビューで「韓国の同意を前提とした米朝話が開始される可能性は?」との質問に「ない」と答えた。
米国務部が公開したインタビューによると、「我々の立場は明確だ。米朝間に根本的な(関係)改善と対話があり、我々が6ヶ国協議を再開するなら、まずは南北間での真摯で効果的な努力を見る必要がある。東北アジア状況を改善するための核心事案は、韓国のニーズに合う効果的な南北対話であると我々は信じている」と強調。
同次官補は、『米朝高位級会談を推進中』という一部の報道に対しても「事実無根」と否定。「米朝間での会談はない」と断言している。共同通信と朝日新聞は、米国が高位級の米朝接触を推進していると報道していた。
一方、韓国の外交当局は、すでに北朝鮮側に外交長官の接触を打診しているが、米国が韓国に先立って高位級接触を推進することはないと見ている。