人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

社団法人・北韓人権情報センター附属の北朝鮮人権記録保存所(以下:記録保存所)は、北朝鮮で政治犯収容所(6ヶ所)を除く一般拘禁施設が、最低でも182ヶ所から最大490ヶ所に達し、最大約25万人の収監が可能だと明らかにした。

記録保存所は20日に発刊した「北朝鮮の政治犯収容所および拘禁施設の運営体系と人権実態」という計1千ページ分量の報告書を通じ、北朝鮮の拘禁施設の運営体系と人権実態を告発した。この報告書では、脱北者約1,3000人のインタビューを基礎に作成されていることから信用度が高い。

政治犯収容所の運営体系と人権実態を再確認すると同時に、国家安全保衛部拘留場、人民保安部拘留場、集結所、労働鍛練対、教化所など、北朝鮮内のすべての拘禁施設の運営体系と人権実態を徹底的に魔「たという点で意味が大きい。

報告書によれば、国家安全保衛部拘留場と人民保安部拘留場、それだけでなく集結所でも中国から強制送還された妊産婦に対する強制堕胎がなされているとのことだ。『国を裏切り、(中国人)の子供を身ごもったから』というのが理由だ。

拘留場では、妊娠9ヶ月の女性収監者に対する強制堕胎がなされたという衝撃的な証言も提起された。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

報告書は、「保衛部で強制送還者を扱う規定に定められているからか、もしくは、保衛部内の上級責任者の任意的決定なのか、あるいは直接的にこれらの収監者を管理する役職から下りる決定なのかは証言されなかった」と明らかにした。

報告書は、北朝鮮のすべての拘禁施設は非衛生的であり暖房施設が劣悪な実情で、医療施設も整っていないと指摘。また、収監室には監視カメラがが設置されていてプライバシーまでも監視されていると記述されている。

拘禁施設の非衛生的な環境は、収監者の健康悪化の原因だ。保衛部拘留場は、収監自体が目的ではない場所で捜査のための一時的な拘禁を目的とする場所のため、収監者の衛生や健康のため特別な措置が取られない。しかし、収監期間は最長で6ヶ月延びるケースもある。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

保衛部拘留場では、水は少量しか供給されず、収監者は手洗いや洗濯などをまともに出来ない。また供給される品物も少ないことから、収監者が用を足すときには服を破って後始末をしなければならない。その服は水で荒い、また便器の側に置かれて使われるとのことだ。

インタビューに参加したある穏城郡(オンソンOン)の保衛部収監に収監されたある女性は、「水もなく、生理用品もなく、何もなかった。シラミが多くて苦しめられた」と証言。

平安北道(ピョンアンブクト)の保衛部に収監された別の女性は、「便所は収監される部屋の中にあるが、その側で寝なければならなかった。暖房もなく寒くて寝られない。寒いけど、匂いがひどいので窓を開けなければならない」と話した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

医療施設も整っていない。「軍医」との保衛部所属専門医療スタッフがいるが、彼らは死ぬ直前の患者だけを管理するだけだった。

この他、収監施設に収監される女性たちの人権侵害は深刻であることも分かった。

教化所の女性収監者の場合、身体的特特徴から、男収監者よりも広範囲な人権侵害が行われていることがわかった。特に性的な人権侵害は「刑期の短縮」や「労働除外」を条件に、日常化している。

インタビューに参加したある女性は、「私たちの班長は綺麗な人だったが、担当保安員が呼べば一緒に出て行く。そんなことが繰り返された。もちろん、レイプとは口に出すこともできないし、その女性は仕方なかったと話していた」と証言した。