人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

キム・グァンジン国防長官は20日、「北朝鮮内部が尋常ではない。何かが起きるかもしれない」という趣旨の発言をした。ウォン・セフン国家情報院長は先月22日、「北朝鮮の金正恩が、相次ぐ政策の失敗でリーダーシップに損傷が発生し、民心が離れている」と述べた。キム長官の発言も、この延長線上で行われたと思われる。

これまでも韓国政府は、経済難などの北朝鮮の国「的な危機に注目してきた。しかし、最近では金正日の健康悪化と高齢化によるリーダーシップの危機を指摘するケースが多い。

金正日を襲った脳卒中は、完治が難しい上に様々な合併症まで患っており、いつ再びストローク(stroke)が発症するかは予想し難い。現在、異常兆候がを見当たらないのとは別の問題だ。 8日間の数千kmの列車による訪中は、健康管理の代表的な失敗事例である。

金正恩のリーダーシップは、地位を獲得出来ていない。特に、貨幣改革、平壌10万戸の建設、延坪島攻撃などの後継作業と関連した事業による悪影響が拡大し、リーダーシップに疑問を提起する幹部が増えたというのが情報当局の判断だ。

先月、ブレア元米国家情報局(DNI)局長も、金正日の死後に権力継承と関連して権力闘争があるとの見通しを示した。ブレア前局長は金正恩の権力世襲について、「金正日は疑いが多く妄想癖がある人物だという点を考慮すると、後継作業がスムーズに進行しているとは思わない。権力世襲過程で障害物があるだろう」と述べた。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

幹部粛清も尋常ではない。幹部粛清は管理が完璧であれば問題は無いが、そうでない場合、不満勢力の組織化を招きかねない。最近では、権力維持の中枢機関の国家保衛部のリュ・ギョン副部長とチュ・サンソン人民保安相が粛清された。保衛機関の主要責任者が粛清される場合には、直・間接的に繋がりがある幹部数署lも共に処罰される。

今年初めには、キム・ヨンサム鉄道相が処刑された。これに加え全国で50〜60代の幹部が40代と世代交代され、家族や支持者を中心に不満が高まっていると思われる。

韓国政府当局は否定しているが、民心が爆発する可能性に注目が高まっている。貨幣改革以降、金正日政権は無能と不信の対象になった。体制の安全弁の役割を果たしていた中産階級が社会の不満勢力に転じた。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

組織化された民衆蜂起は難しいが、権力闘争が発生した場合、その終末が市民革命となる可能性が大きい。最近では、平壌鉄道大学の壁に金正日を非難し朴正煕大統領を称賛する落書きが発見されている。また、生計型デモの偶発的な広がりの可能性も排除できない。

キム国防長官は危機の可能性を警告しながらも、北朝鮮当局の統制システムは健在だと明かした。しかし、既に地方では低い水準ではあるが「政府が何をしてくれたのか」という様な非難発言を保衛員が取り締まっておらず、責任放棄をする風潮が広まりつつあると消息筋は伝えた。