北朝鮮保健省の医学研究院幼児栄養管理研究所長は6日、国連の報告書を非難する談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。
同所長によると、国連の専門家グループが新型コロナウイルスの流入を防ぐために北朝鮮政府が敷いている非常防疫措置によって「数多くの栄養失調の子どもたちが適切な治療を受けられずにいる」との報告書を出したという。
談話は報告書に対して「わが国の子どもたちの栄養管理に責任を持った者として、上記の資料が全く事実無根であり、途方もない偽りであると断言し、断固と排撃する」と強調した。
また、「たとえ国家事情が困難で全てが不足する状況の下でも、子どもたちの健康管理を最優先重大事としている」としながら、「深刻な『子ども栄養失調』問題が存在しているかのように現実を歪曲しているのは、わが国家のイメージをダウンさせようとする不純な敵対行為としか他には見られない」と非難した。
そのうえで、「国連と非政府組織の看板を持って行われる『人道的協力』活動がわれわれに果たして、助けになるかを厳正に検討し、敵対勢力とぐるになって奔走する機構と組織に断固たる対応措置を取るべきであると思う」と主張した