北朝鮮の崔善姫(チェ・ソニ)第1外務次官は17日、「米国の対朝鮮敵視政策が撤回されない限り、いかなる朝米接触や対話も行われない」とする談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。
崔氏は談話で、米国が2月中旬から「複数のルートを通じて電子メールと電話メッセージを送ってわれわれとの接触を要請し、合同軍事演習を始める前日の夜にも第3国を通じてわれわれが接触に応じることを再び懇請するメッセージを送ってきた」と明らかにした。
(参考記事:米、2月から北朝鮮に接触開始…反応得られずと高官)
そのうえで、「われわれは再び米国の時間稼ぎ劇に応じたり、拒否したりする必要がないと思う」としながら、敵視政策が撤回されなければ引き続き「米国の接触の試みを無視する」と表明した。
崔氏はまた、対話には「互いに同等に対座して話し合う雰囲気」が必要だとしながら、「米国で政権が変わった後、響き出たのはヒステリックな『北朝鮮脅威』説と無鉄砲に言い触らす『完全な非核化』うんぬんだけであった」として、バイデン政権に対する失望を露わにした。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面さらに、「新しい変化、新しい時期を感じ取り、受け入れる準備もできていない米国と対座しても惜しい時間だけが無駄になる」として、「シンガポールやハノイでのような機会を二度と与えない」と主張。
続けて「米国は、自分らが対朝鮮敵視政策を引き続き追求する中で、われわれが果たして何をするかについてよく考えてみる方がよかろう」と述べ、報復行動を示唆した。