国際オリンピック委員会(IOC)は24日の理事会で、2032年夏季五輪・パラリンピックの最優先候補地としてオーストラリア東部のブリスベンを選定した。
2032年の五輪招致では、韓国と北朝鮮が共同開催を掲げてきた経緯がある。韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩国務委員長(朝鮮労働党委員長)は2018年9月の南北首脳会談で、2032年五輪の南北共同開催を招致するため協力することで合意した。
(参考記事:豪州が打ち砕く、文在寅に残された「たったひとつの希望」)
しかしその後、共同宣言でうたわれた南北協力は形骸化し、北朝鮮は共同開催案に言及しなくなった。今回のIOCのブリスベン選定で、共同開催は白紙化したと言える。