北朝鮮国営の朝鮮中央通信は29日、同国が今後、ナノテクや人工知能(AI)に注力していくとする記事を配信した。
金正恩総書記は、朝鮮労働党第8回大会で「国会経済発展5カ年計画」を新たに打ち出し、「科学技術は社会主義建設を牽引する機関車であり、国家経済の主たる発展の原動力です」と主張した。大会では、核開発の成功を誇示しており、科学技術分野で手応えを感じているようだ。
記事は、「国家科学技術委員会では、新たな国家経済発展5カ年計画の遂行において提起される緊切な科学技術上の問題を解決し、先端技術の開発を進めるための対策を講じている」と述べた。
そのうえで、「情報技術(IT)、ナノテク、人工知能(AI)技術、新材料技術、新しいエネルギー技術」などの先端科学技術部門を発展させながら、「機械工学、金属工学、熱工学、材料工学をはじめとする重要技術工学部門で収められた成果を複数の経済分野に広く導入する見通しである」と強調した。