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北朝鮮の市場でジャガイモ価格が急騰している。干ばつや肥料不足によって早出しジャガイモの収穫量が減少し、例年に比べて取引価格が大幅に上昇したという。
    
咸鏡北道で農業をしているAさんは26日、デイリーNKとの通話で、「春の春窮期には早出しジャガイモに命をかけるのだが、今年は干ばつと肥料事情から不作で市場で売ることも出来ない。8月のトウモロコシ収穫まで何で命を繋ぐかが心配」と話した。

北朝鮮の農民は秋に収穫を終えた後、12月に一定の食糧が分配される。しかし、人民軍への支援、忠誠の外貨資金など各種の名目で差っ引かれ、残りの食料は3〜4ヶ月分にしかならない。3〜4月には個人の食糧が底をつくしかない。

この為、6月中旬に収穫される早出しジャガイモが、トウモロコシの収穫前の7、8月の貴重な食料源となる。

収穫したジャガイモは、種、肥料、農薬などの栽培経費とそれ以外の諸経費を差し引いた後、各自の作業分担量に応じて分配される。しかし、今年は肥料代などの共済費が高く、農場員への分配が大幅に減ったという。

今年4月の会寧市場の肥料価格(1キロ)は、1500〜2000ウォン水準。北朝鮮ではコメと肥料の価格が同レベルで形成されており、今年初めのコメ価格の上昇が影響を及ぼしたものと思われる。Aさんも「春に市場で肥料を買おうとしたが、値段が高すぎて買えなかった」と話した。

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ジャガイモが凶作なのに肥料代など控除費用が高く、住民の不満が高いという。 Aさんは「国家が完全に泥棒という言葉が広まっている」と話した。

ジャガイモの収穫量が減り、市場ではジャガイモ価格が上昇したという。

両江道の消息筋は「この時期には、普通なら咸鏡北道ミョンチョンや平安北道から取り寄せた早出しジャガイモが販売されているが、今は価格が高いため買うことができない。ジャガイモが、金の価格」と話した。消息筋によると、現在、ジャガイモ価格(1キロ)は900〜1000ウォンだ。昨年同期が400〜500ウォンから2倍に上昇した価格。

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ジャガイモ価格の上昇によって、農場からジャガイモを直接しいれて売っている人が増えていると、この消息筋は伝えた。「産地でジャガイモの出荷を抑えているとの話もある。お金がある人は、ジャガイモ価格の上昇後に車で現地に向い、農場幹部に賄賂を渡してジャガイモを仕入れている」と説明した。

しかし、ジャガイモ価格の高騰がコメ価格には影響を及ぼさないことが分かった。消息筋は「市場でコメは着実に販売されており、価格も上がらず、安定している」と述べた。現在、恵山市の市場で米は1キロ当たり1900〜2100ウォン台で販売されている。