台風5号メアリーの影響圏に入った北朝鮮の平安北道地域で、27日午前に集中豪雨に見舞われ水害が懸念されていたが、午後になって雨はやんだという。
新義州の消息筋はこの日午前、デイリーNKとの通話で「現在、目の前も見えないほどに雨がふっている。しかし、正午過ぎから雨は弱まり午後2時には雨は止んだ」と述べた。
新義州では、昨年8月にも連続的な集中豪雨によって鴨緑江一帯が氾濫し、大規模な洪水被害を受けている。この時に数署lが死亡し、浸水による莫大な財産被害も発生した。北朝鮮は上下水道やインフラが脆弱なため、大雨と強風を伴う台風には脆弱である。
台風5号は27日午前9時を基準に、新義州の南西約150km付近の海上に達した事が観測されている。気象庁によると、「台風5号は同日午前3時現在、中心気圧990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速秒速24mの小型の台風に勢力が弱まったという。
台風は徐々に北東に進みながら勢力を失い、温帯低気圧化するものと見込まれている。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面気象庁は「台風5号は27日未明に平安北道地域に上陸し、台風の影響で北朝鮮全土で雨が降り、午後から夜にかけて天気が回復すると藍?オた。
北朝鮮の朝鮮中央放送は26日、台風の影響で平壌などの全域で雨が降ると藍?オた。放送は、午前には西海岸地方、咸鏡南道、江原道地域で、秒速10m以上の強風が予想され、住民に対応を要請した。
「台風は27日午前3時頃に甕津半島沖に達するとみられ、27日までに西海岸地方、咸鏡南道、江原道地方で毎秒15mの強風が吹き、40〜70?の雨が降ると予想され、一部の地方では100?以上の大雨が降る模様。人民経済の各部門は、強風による被害がないよう徹底した安全対策を立てなければならない」と訴えた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また「台風5号は時速60?の速度で北に移動している。25日12時から26日12時までに淮陽郡で105?、高城郡とポンチョン郡で90?、トンチョン郡とチョンダン郡で79?、エンアン郡で76?、高山君で73?、ジャンド郡で70?の雨が降った」と報道した。
北朝鮮メディアによると、この日、ヘジュ、開城、オンジン、セポなどでは、台風の影響で秒速10〜13mの強風が吹き、東海岸で津波が起こったという。