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ソウル南山は、降りしきる雨のために町中が濡れていた。23日午前、インタビューのために訪れた『民主平和統一諮問会議』本部の警備員は「さっき帰ってきたばかりですが、手を洗う暇もないようです」と新任副議長の多忙な日程を代弁した。

キム・ヒョンウク民主平和統一諮問会議首席副議長(以下:キム副議長)は21日、大統領府で任命状を受けた。任命当日から二日間、民主平和統一運営委員、協議会長合同会議を開いた。翌日午前の日程まで終えた後、息つく暇もなく、デイリーNKとの対談のため、本部に戻った。就任後の初めての公式インタビューのせいか、言葉には意欲と慎重さが、かいま見えた。

彼のデスクには、今回の合同会議の全ての発言に対する記事のコピーが積み上げられていた。新任副議長に対するメディアの注目度については、「憲法機関の責任者が憲法を引用した発言をしたことまで問題にすることに物足りなさを感じる」と話した。

キム副議長は、二日前の合同会議で「我が民族に残された最後の天命は、朝鮮半島の自由民主主義の統一だ」と話していた。これに対して、一部のネットメディアでは、キム副議長の発言は『吸収合併』だと批判的な記事を掲載した。韓国の憲法第4条には、『自由民主主義的基本秩序に立った統一政策を樹立する』と明記されてあり。憲法機関の責任者としての憲法を守る発言が批判の対象になった。

李明博(イ・ミョンバク)大統領は、キム副議長を任命する場で、「北朝鮮へのメッセージより、まず大韓民国国民の考え方が統一されるべきだ。北朝鮮の朴英春(パク・ウイチュン)外相が天安艦爆沈が、米韓の捏造だと主張する理由は、韓国内で捏造説を信じる人がいるからだ」と話した。現時点では、統一や安保問題の前に、国論が統一されることが優先課題だと強調する。

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キム副議長は、李大統領の認識に同調しながら、民主平和統一に向けて力点を置く事業として統一教育を挙げた。「かつて、ドイツでは統一のデメリット強調する人々が主流だったが、今は変わっている。『統一によるメリットの方がより大きい』との世論が多数だ」と話した。

彼は民主平和統一を「韓民族グローバル統一ネットワーク基地」を作るという抱負を明らかにした。キム副議長は「統一費用のための『統一災難論』のような誤った談論があるが、このような誤った認識は克服されるべきだ。韓国が北朝鮮を養うという国「でなく、韓国と北朝鮮が互いに共生して爆発的な相乗効果を作り出すという点を明確に認識するべきだ」と話した。

キム副議長は、李明博政府の対北朝鮮政策に対しては、最も現実的な政策だと評価する。 彼によると、政府の対北朝鮮政策の核心は「南が北に屈服するという南北関係を本来の形に戻し、民族の災難だある核兵器を除去するべき」と話した。

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彼は「対話のチャンネルを常に開けておきながら、核問題解決のために国際社会と協調して対北朝鮮圧迫政策を展開することが最も現実的な手段だ」と話す。その一方、過去の金大中、盧武鉉政府の対北朝鮮政策に対しては「宥和政策によって、核兵器というカードを北朝鮮に与えてしまった」と批判的な見解だった。


前任のイ・ギテク首席副議長は、海外の同胞懇談会で『北朝鮮の民主化』の必要性を強く説いたという。キム副議長も前任者の見解に同意を示した。

彼は「まさに今こそ北朝鮮の民主化にとって最もいいタイミングだ」と話した。また、半官半民機関の『民主平和統一諮問会議』が北朝鮮の民主化運動を展開するうえにおいて、最も適切な機関だと強調する。『北朝鮮民主化』という話題になるとキム副議長の声にも力が込められた。

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彼は「もう少し積極的に北朝鮮の抑圧体制を揺さぶる方法を考えるべきだ」と話す。そして、脱北者が民主化のキーを握っているという。北朝鮮住民が外部情報に目を向けるように多様な活動が必要であり、政府の支援も必須だと強調しながら、こう語った。「これらの重要な事案を、NGOにだけ押し付けずに政府レベルでも積極的に支援するべきだ」と。

キム副議長は、民間団体との活動に参加しながら、『北朝鮮人権法』通過のための各種の集いや討論会、祈祷会などをリードしてきた。7年以上も、『北朝鮮人権法』を放置している政界にも苦言を呈す。「北朝鮮人権法が通過しない現実は恥ずべきことだ。いつか、北朝鮮が民主化された時、民主化を促す『北朝鮮人権法案』に反対した政界は、歴史に残される」と話した。

「北朝鮮も、世界の民主化という歴史の脈々たる流れを逆らえないだろう」

キム新任副議長は北朝鮮の民主化へ向けた希望の言葉を最後に、次のアポイントのために電話機を手にした。