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北朝鮮の政治犯主要所の完全統制区域出身のシン・ドンヒョク氏の講演を聞こうと、100人余りの大学生が集まった。

北朝鮮の政治犯収容所で生まれた人としては初めて、北朝鮮からの脱出に成功、去年韓国に入国したシン・ドンヒョク氏が31日、ミョンジ大学で開かれた‘新 北朝鮮を知る’というフォーラムで、自身が体験した北朝鮮国内の公開処刑や人権侵害の実態、収容所内の学校生活や作業班での生活、結婚と出産など、北朝鮮の収容所の現実について説明した。

シン氏は収容所の様子を思い出しながら、“収容所の中で生活する人々は、自分が罪人という罪責感のため、悔しいとか不当だと考えることができない。一種の身分概念として受け入れるため、不満や悔しさはなかった”と語った。

シン氏はまた、収容所の中の生活総和(寮で毎日実施する自己批判集会)について説明して、“今日は仕事を本当によくしたのに、批判の理由を言うために、‘働いている途中にきゅうりをとって食べた’というふうに、過ちを無理やり作ったりもした。過ったことをしなかったのに、ぶたれる時がある”とも語った。

聞くのも辛い無惨な経験を、シン氏はたんたんと語った。だが、講義室の大学生たちは、大きな衝撃を受けた様子だった。

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この日、大学生たちはシン氏の講演が終わるやいなや、沢山の質問を浴びせた。

“収容所内の学校で童話の本を読んだことがありますか?” “ありません。韓国で童話の本を初めて知りました”

“収容所に医療施設はありますか” “あります”

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“男女の収監者の間で恋愛感情が生ずることがありますか” “会うのが簡単ではありません。あまりありません”

“お母さんが目の前で処刑されたのに、どうして平気なのですか?” この質問を受けてシン氏はしばらく黙っていた。そして、”その話は次にします”と言及を避けた。

シン氏の苦痛がその時感じられた。これまでの27年間の生活の中で抱えてきた胸が痛む記憶、一生背負っていかなければならないシン氏の重荷だった。

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学生たちが最も多く質問をした完全統制区域内の出産の問題については、“勝手に子供を生むのではなく、仕事を本当によくしたら、点数がたまって表彰結婚をさせてくれる。収監者たちはそれを希望に、本当に熱心に働く”と語った。

漢陽大のチェ・ジュンホ氏は、“メディアや本を通じてではなく、脱北者から直接話を聞いたので衝撃的だった”と述べ、“特に、定期的に批判する時間を作って、人をけなすことを自然にさせる北朝鮮の制度が恐ろしく、驚いた”と語った。

また、“私たち大学生が、自分のことではないと無関心でいてはいけない。直接活動して、北朝鮮に対して調べたらよい”と話した。

同じ大学のイ・ドンクァン氏も、“政治犯収容所に対してあまりよく知らなかったが、詳しく分かった”と言い、“近い国で一つの民族だから助けなければならないということを超えて、深刻な人権蹂躪の次元で、北朝鮮問題の切迫感を感じた”と語った。

北朝鮮人権青年学生連帯のチョン・スジョン(ミョンジ大4年)教育局長は、“北朝鮮の人権問題が最も深刻な完全統制区域の現実を、大学生に伝えたかった。学生が北朝鮮の社会に対する関心を持ち、これを通じて北朝鮮社会の変化を導くことができるきっかけになってほしい”と、今回の講演の主旨を明らかにした。

北朝鮮人権青年学生連帯が主催して、ミョンジ大の北朝鮮人権サークルZINKAが主催した、‘新 北朝鮮を知る’フォーラムは、ミョンジ大をはじめ、高麗大、淑明女子大、漢陽大、ソウル大、西江大、慶煕大で講演を行う予定。