人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮政府が海外の民間団体が救援物資を現地に直接訪問して伝達することを許可し注目されている。

イギリスに本部がある民間の慈善団体、シェルターボックス(Shelter-Box)のトップ・ヘンダーャ淘纒は、“最近、水害で大きな被害を被った江原道の元山と黄海道のチゴク里などを一週間訪問して、20万ドル相当の緊急救援物資200箱を直接渡して帰ってきた”と、30日にRFA放送とのインタビューで明らかにした。

ヘンダーャ淘纒は“北京から平壌まで飛行機で積んで運んだ支援物資を、トラックに乗せて休戦ライン近くの黄海道のチゴク里まで直接行って分配することができたのが何より嬉しい”と付け加えた。

ヘンダーャ淘纒は特に、“南側がとても近いため、政治的、軍事的に鋭敏な地域であるだけに、かつては海外の救援機関の接近自体を許可しなかった”と述べ、“今回、我々の訪問を許容したことは異例”と強調した。

これまで、海外の民間救援団体は通常、対北支援物資を北朝鮮政府に渡して、分配を一任してきた。今回のシェルターボックスの支援量はあまり多くはないが、被害地域を直接訪問して分配できるように許容したことに対し、“分配の透明性の前例になることができる”とRFA放送は伝えた。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

この間、各国政府や民間団体は、北朝鮮国内の支援物資の分配の透明性に対して、問題を提起し続けてきた。韓国に入国した多くの脱北者も、韓国が支援する食糧を北朝鮮でもらったことがないと証言している。

アメリカの人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)も最近、韓国が支援する対北食糧支援の分配の透明性を調査した結果、相変らず北朝鮮の住民にはきちんと届いていないと発表した。

シェルターボックスが北朝鮮で水害の被害にあった地域を直接訪問し、水害の救援物資を届けたことを、北朝鮮政府の態度の変化と速断するのは難しいが、先例を残したという点から注目される。