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今月8日の黄金坪開発の着工式に続き、9日には琿春と羅先を結ぶ道路の補修工事の着工式が行われるなど、中朝経済協力が本格化する様相だ。

北朝鮮が市場経済システムを導入しなければ中国企業が投資を避け、経済協力の成果は期待ほど大きくないと一部では考えられているが、経済苦の北朝鮮が中国の要求を大幅な受け入れたのかに注目が集まる。

先月、中断された開発着工式が開かれたことは、投資条件などの中朝間の意見の相違が調整されたと思われる。この中で、開発においては中国の民間企業が主導し、その後の損失については中央政府が一定額を保障する方式が採択されたという。現状では、黄金坪の開発は順調に行われるものと予想される。

統一部の当局者はデイリーNKとの話のなかで、「黄金坪の着工式に陳?銘 ・商務部長が出席するなど、中国の中央政府の関与が確認されるため、大枠では関係が良好であると思われる。今後、中国企業の投資環境が構築されれば、さらに弾みがつくだろう」と見通した。

対外経済政策研究院のヨン・ドクリョン先任研究委員も「2006年を基点に、中国の実質賃金が北朝鮮よりも高くなったことから、今後、黄金坪などでは中国の利害関係がより大きくなるだろう。長期的には、中国企業も賃金が安い黄金坪などに投資する可能性が高い」との見通しを示した。

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一方、投資環境が整理されない限り、中国企業の進出は厳しいとの憶測もある。特に、北朝鮮は体制的な問題から、開放の制限や市場経済システムを拒否する可能性があるからだ。

専門家は「現在は中朝の利害関係が重なり経済協力が進められているが、北朝鮮は経済協力が体制の脅威につながる場合は、協力を調節する可能性がある」と観測した。

経済協力が成功すれば、北朝鮮体制の安定的な外貨稼ぎの窓口になると専門家は予測している。北朝鮮が今回の経済協力に積極的に動く背景には、国際社会の制裁がある。

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制限的な経済協力ではあるが、これによって外部と接触することから住民の意識変化を促すなどの肯定的な影響についての評価も出ている。限定的な開放でも、開城工業団地のように一部の幹部や住民が市場経済を経験する窓口になるからである。

また、中国は北朝鮮の改革開放を継続して誘導しており、今回の黄金坪開発が北朝鮮の変化を促進するきっかけだと期待感を持っていることが分かった。

韓国政府も歓迎する立場を明らかにした。外交通商部のチョ・ビョンジェ報道官は9日、定例ブリーフィングで、「経済協力が北朝鮮の改革開放を促進し、北朝鮮住民の生活を向上させ、朝鮮半島の平和と安定にも寄与する形になれば良い」と明らかにした。

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中朝は、衣類工場などの賃加工団地を作ることで合意し、大量の北朝鮮労働者が雇用されることが予想される。労働者が中国企業と接触する事で、資本主義社会を間接的に経験するだろうと韓国政府当局者は説明した。

統一部当局者は「中国は社会主義国家であるが、経済は資本主義システム内包しており、外部と接触した住民の意識の変化だけでなく、開放にも役立つだろう」と予想した。

実際に、住民たちも期待感を持っていると伝えられている。内部消息筋によると、新義州の住民の間では、今回の開発は中国の大規模な支援だけでなく、経済発展につながると期待しているという。

また、黄金坪と羅先の開発で建設される道路や施設などが、外部情報を流入させる通路になると思われる。黄金坪には新義州からの旅客・貨物船が到着する埠頭の新築、黄金坪と丹東を結ぶ道路、中国吉林省琿春と羅先を結ぶ高速道路も建設される予定だ。

ユン研究委員は「経済協力によって北朝鮮に建設される高速道路を経由し外部情報が流入するだろう。数純Lロにのぼる道路が建設されることから北朝鮮が制御するのは難しい」と述べた。

「北朝鮮は今回の経済協力によって、市場経済システムの洗礼を受けるだろう。市場経済システムが中朝経済協力の基本原理になれば、北朝鮮の体制変化を牽引する」と分析した。