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南北秘密接触に参加した北朝鮮・国防委員会政策局代表は9日、韓国が秘密接触の真実を隠蔽していると非難、場合によっては録音記録を開示すると発表し、波紋が広がっている。

政策局代表は、この日、朝鮮中央通信の記者との問答で、「(キム・テヒョ、キム・チョンシク、ホン・チャンファ)全員が最後まで真実の公開を拒否し、同族への欺瞞と謀略捏造にしがみつくなら、私たちは致し方なく接触の全過程の録音記録を天下に公開せざるを得なくなるだろう」と述べた。
 
「韓国は秘密接触はあったが、首脳会談のための接触ではなく、天安艦と延坪島砲撃における北朝鮮の謝罪を引き出すための接触だったと真実を否定、全ての事実をむやみに否定し、全面的に歪曲、逃げる道を選択した」と主張した。

韓国政府が、天安艦・延坪島事件の謝罪を引き出すためだったと発表したが、これに対する北朝鮮の公式対応である。

玄仁沢(ヒョン・インテク)統一部長官は2日、国会の対政府質問で「我々は天安艦・延坪島問題で、北朝鮮から確実な是認、謝罪と再発防止の約束を受けなければ、対話を行う事が出来ないという立場。今回の秘密接触でも、これらを引き出そうとした」と説明した。

政策局代表は「キム・チョンシクは、今回の秘密接触は、首脳会談開催に向け大統領の直接的な指示と承認によって行われたとし、その意味を強調していた。統一部長官の玄仁沢は、この秘密接触の全過程を主管しており、大統領府とも彼が状況の報告をしていると述べた」と、南北接触に関する詳細な内容を説明した。

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「キム・テヒョは、現政権は時間が非常に切迫しており、大統領の意見を反映して作成した日程計画を出した言った。マレーシアで秘密接触を再び開き、その後に閣僚級会談を行った後、6月(板門店)と8月(平壌)、翌年3月にはソウル核サミットでの首脳会談を連続的に開催しようとするスケジュールだった」と話した。

また、天安艦・延坪島事件での北の主張は真実では無いとの南側の解明について、「彼らは、北朝鮮側から見れば謝罪ではなく、韓国側から見れば謝罪と受け止められる様な折衷案を提案した。しかし、これすら受け入れられなかった為、少なくとも遺憾を表示してくれるのなら、それを謝罪として受け入れ、これまでの対決政策を撤回し、首脳会談も即座に推進する事が出来ると述べた」と説明した。

韓国が渡したというカネに関して、「秘密接触が決裂状態に至ると、キム・テヒョの指示でホン・チャンファがトランクからカネを取り出すと、キム・テヒョはそれを我々の手に握らせようとした。我々が即座に拒否すると、慌ててそれを閉まい挨拶もまともにせずに別れた」と主張した。

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また、「秘密接触で明らかになった逆賊輩党の態度は、平和と緊張緩和を望む時代の要求を無視し、北南関係を破綻させた責任から逃れ、来年の大統領選挙と総選挙に有利な環境を作ろうとする醜い執着である」と主張した。

北朝鮮は、今月1日、国防委員会の報道官通じて、南北が先月に北京で秘密接触を開き、南側が南北首脳会談の開催を懇願し、この過程で賄賂を渡そうとしたと話した。

これに対して韓国政府は、「我々の真意を歪曲した一方的主張にいちいち対応する必要性を感じない」とし、北の主張が事実ではないと否認している。北朝鮮が録音ファイルの公開を言及した背景には、プレッシャーをかけることによって韓国に不利な環境をつくり出すためだとみられる。

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特に、現在は南北関係が最悪の局面にあり、今後の対南攻勢をさらに本格化させるための動きとみられる。統一部は北の攻勢に対して、「南北関係悪化の責任を転嫁し、韓国当局の権威失墜と韓国内部の葛藤を呼び起こそうとする意図が感じられる」と解釈している。

しかし、北朝鮮が録音ファイルを公開する可能性も排除出来ない。ヒョン長官が国会の答弁で、「録音ファイルはない」と明らかにしているが、実際に公開されれば、大きな波紋を呼ぶだろう。北は録音を有利に編集して、韓国に不利な状況で公開すると予想される。