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「(私たちの作業は)外部に自分たちの意見を訴えられない北朝鮮民衆の声を代弁することだ」

フリーランサーで風刺画作家のグレゴリー・フェンス(Gregory Pence)氏が描く時事漫評は、強烈な色彩を通じて北朝鮮体制を皮肉る。韓国への関心から始まった漫評は、いつしか金正日政権を批判する鋭い画風へと変わっていった。

フェンス氏は、今後デイリーNKを通じて、北朝鮮を素材にした漫評を定期的に連載する予定というが、今回、本社を訪れた彼と話をすることができた。

彼は、朝鮮半島の統一と北朝鮮の民主化という共通の目標を持っていることから、デイリーNKとの作業を快諾するようになったとのことだ。

コリア・ヘラルドとコリア・タイムズにも漫評を寄稿しているフェンス氏は、最近では画家のソン・ビョク氏との共同作業を進めている。ソン・ビョク氏は、今年初め『永遠の自由・危険な脱出』というテーマで個展を開いた脱出者の画家だ。

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フェンス氏は、現在ワシントンとシカゴでソン・ビョク氏の展示会を準備中であり、彼の人生に光を当てるグラフィック小説も共同で製作しているとのことだ。北朝鮮で、両親と妹を失った悲劇的な人生をつづった小説は来年の出版を目標にしている。

彼は、ソン・ビョク氏との共同作業のなかで、北朝鮮の民主化に対する情熱と信念を分かち合うようになったという。

「ソン・ビョク氏は、金正日体制が終われば、統一し民主化も達成するという強い信念を持っている。彼の信念が、私の作品にも影響を及ぼした」

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北朝鮮と韓国社会に関心を持った背景には、民族主義に対する学術的な好奇心が大きかったという。「私が思うに、韓国社会には民族主義が強く根付いている。民族主義は、時には不安に、また時には深い意味をもちながらも、強力な方法で人々の間をつなげるようだ。韓国は民族主義に対する研究をより発展させるきっかけを作ってくれた」

『時事漫評』という表現方法については「時事漫評は、人々を笑わせるものであり、時にはデモ行動を起こすきっかけにもなり得る。北朝鮮を素材にした漫評を通じ、韓国の読者とさらに深く関わりたいという希望を持っている」 と述べた。