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同通信の報道全文は次のとおり。

東西南北もわきまえずに奔走しては一寸の前途もないことを銘記すべきだ

【平壌10月29日発朝鮮中央通信】先日、南朝鮮の青瓦台「国家安保室」室長なる者が秘密裏に米国を訪問して卑劣に振る舞った。

ホワイトハウス国家安保補佐官のオブライエン、米国務長官のポンペオなどに次々と会って最近、不安になっている「韓米同盟不和説」で気持ちが不便になった宗主の機嫌を取るためにあらゆるこびを売った。

特に、ある記者会見では「南北関係は単に南北だけの関係だと言えない」「南北関係は米国など周辺諸国と互いに相談し、協議して解決すべき問題である」という間抜けなほらまで並べ立てた。

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いったい、正気のある言葉なのか問わざるを得ない。

北南関係は文字通り、北南間に解決すべきわが民族内部問題として、外部勢力にへつらったり、他国の誰それと論議し、助けを受けるべき問題ではない。

問うが、北南関係問題に数十年間も携わってきたと自負する人が北南間の全ての問題を解決するキーポイントが朝鮮民族同士が力を合わせて自主的に解決していくところにあるということを果たして知らないのか。

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神聖な北南関係を国際関係の従属物に格下げさせた今回の妄言は本質上、民族自主を根本核として明示した歴史的な6・15北南共同宣言とその実践綱領である10・4宣言、板門店宣言と9月平壌共同宣言に対する南朝鮮当局の公然たる否定、背信であり、露骨な愚弄であるとしかほかには見られない。

こんにち、北南関係が膠着(こうちゃく)状態に陥った原因は南朝鮮当局が自ら米国に自分の足を縛っておいて自分を制御してくれと自分の運命の手綱を任せたところにあるということは周知の事実である。

にもかかわらず、いまだに気を確かに持てず北南関係を台無しにしている張本人に助けてくれることを請託するのは、家産を完全に破壊した強盗に収拾してくれと手を差し延べるような愚かな行為だと言わざるを得ない。

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一時、いわゆる「運転者論」だの、「朝鮮半島運命の主人は南と北」だのとうつろなことでも言っていたその空威張りは全くなく、宗主から見捨てられることを恐れてへりくだっているその姿は本当に見るに堪えないほどである。

いかほどであれば、世人の中から「骨髄まで親米意識に徹している米国産のむく犬」という揶揄(やゆ)が響き出たことであろうか。

外交安保関係を主管するという安保室長の思考と振る舞いがこの程度なのだから、米国から無視と冷遇を受け、恥をかいて訪問の途中に追われてきた格好を演じたのも、別におかしいことではない。

古くから、恥と侮辱は他人が与える前に自ら受けることであると言われた。

自主意識が麻痺すれば、このように時も何も、東西南北もわきまえられず、無分別に奔走する馬鹿になるものである。

親米事大に命脈をかけて民族の運命を外部勢力の翻弄物に供しようとする連中の前途がどうなるかは、火を見るより明らかである。---