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北朝鮮政府が新義州の税関に対する集中検閲を実施して1ヶ月たった今月15日、税関長を左遷させ、主な幹部を入れ替えたことが29日に確認された。新義州の税関は中朝貿易の80%を占める北側最大の物流の窓口だ。

北朝鮮の内部消息筋はこの日、記者との通話で、“咸鏡北道ヨンサ郡の外貨稼ぎ事業所の支配人を公開処刑し、国境沿線で大々的な検閲が行われた”と述べ、”9・9節(共和国の創立日)以後、’非社グループ’(非社会主義検閲グループ)の集中検閲が行われ、中朝国境にある税関全体がひどい目にあった”と伝えた。

新義州の税関長の左遷の消息は、中国丹東の税関でも話題になっている。丹東の税関関係者もこの日、”あっち(新義州)の税関であまりにも不正が多い。税関長が半月前に左遷され、残りの人も業務が変わったと聞いている”と語った。

消息筋は”新義州の税関長が多方面にわいろを使って左遷させられた”と言い、”平壌を除いた満浦や恵山、茂山などの国境沿線の税関長も、検閲隊によって処罰された”と伝えた。

新義州の税関に対する非社グループの検閲は、4月に引き続き、今年に入って2回目だ。今回の措置は8月にヨンサ郡の外貨稼ぎ事業所の支配人に対する公開処刑に続くもので、最近、北朝鮮政府が政権機関の職員に対して、厳しく行っている検閲を象徴する事件であると解釈される。

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北朝鮮の税関員の横魔ヘ、中朝貿易業者らによく知られている。北朝鮮の税関は輸出入や旅行客の通関業務を担当しており、各種のわいろの要求は日常的で、品物を強奪する行為さえも躊躇しなかった。

中国の朝鮮族の人たちが北朝鮮にいる親戚を訪問するために、食糧と衣類などを持って北朝鮮の税関に入ったら、そのうち30%は税関員によって奪われるというのが慣例だったというほどだ。

丹東の朝鮮族のある貿易業者は、“新義州の税関は北朝鮮国内で、中央党の幹部に劣らない富を享受することができる”と述べ、“新義州はもちろん、北朝鮮国内で一番よい暮らしをしている人が税関員だと思えばよい”と話している。

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また、“税関員の横魔ェあまりにひどいので、中朝貿易に携わる人で、彼らの要求を無視する人がどこにいるだろうか”と言い、“その人たちにとって、1000-2000ドルはお金でもない。韓国のデイオス冷蔵庫まで要求するのが、税関長たちだ”と語った。

新義州で非社グループの検閲の初期に強化された、旅行客やふろしき包み商売の捜索も終わった。だが、中国産の中古家電製品や中古服の搬入は相変らず禁止させているという。

一方、他の消息筋は“10月15日に新義州のマイシン工場で、真夜中に電気がショートした事故で火事が起こり、工場全体が火につつまれた”と伝えた。