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北朝鮮内部に取材源を置く日本のアジア・プレスが『リムジンガン』最新号を発刊した。

最新号の大きなテーマは、金正恩登場以降の北朝鮮住民の反応や貨幣改革以後の市場の状況についてであり、多くの北朝鮮住民のインタビューや統計資料などを基に検証と分析が掲載されている。

この中で、注目すべきは金正恩の後継に関して多くの一般庶民が無関心ということだ。背景として北朝鮮の一般庶民が、日々の苦しい生活の中で、商売に忙しく、政治や後継問題に関して考える余裕がないことを挙げる。

同時に、2009年11月に北朝鮮当局が断行した「貨幣改革」によって、政権に対する民心離反と厳しい反発が日々強まっていることも伝える。「貨幣改革」以後の北朝鮮社会の混乱については、これまでも伝えられてきたが、リムジンガンでは市場のコメ、トウモロコシの価格や中国元の為替レートなどの推移を元に「超インフレ」の要因について詳細に分析している。

労働党の中堅幹部のインタビューも掲載されている。このなかでは、一般庶民でさえも金正日が三代世襲に固執する理由をわかっていて、彼自身も金正日の行う政治のしわ寄せはすべて人民に来るという不満を露骨に表している。

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石丸次郎代表はリムジンガンの中で「金正恩がこのまま後継者になる道を突き進むということは、独裁者として、悪罵を浴び、歴史に名を刻むことが運命づけられるということである。金正恩は茨の道を進もうとしている」と記している。

※リムジンガン五号はアジア・プレスのサイトから購入できます。
TEL/FAX (06) 6224-3226
rimjingang-jp@asiapress.org