北朝鮮は6日、中朝親善強化のために黄金坪・威化島の経済特区推進を行い、手始めとして黄金坪の開発に取り掛かると表明し注目される。

当初、黄金坪の着工式は、先月28日に予定されていたものの突然キャンセルされ、中朝経済協力で両国間の意見が一致しなかったとの見方があった。

この日、北朝鮮の最高人民会議（国会）常任委員会は、「朝鮮民主主義人民共和国の黄金坪・威化島経済地帯（経済特区）について」という政令を発普B朝鮮中央通信は「黄金坪・威化島に経済特区を作る。この地の開発は黄金坪からだ」と伝えた。

特区開発の着工式が近いうちに開かれると見られるが、今回の着工式が中朝経済協力での両国間の異見の解消となるかは不透明だ。

政令は、黄金坪特区開発の背景と関連し、「伝統的な中朝親善をさらに強化し、対外経済関係を拡大、発展させるためのもの」と説明した。経済特区が中国資本の誘致のための措置であることを示唆する。

しかし、中国の温家宝首相は、金正日の訪中時の際に黄金坪開発などの経済協力関連し、「経済協力は業務システムに基づいて推進し、地方政府や企業の積極性を引き出さなければならない」と述べていた。

これは、中国の中央政府の資金による特区の開発を望んでいた北朝鮮の要求を事実上拒否した意味として解釈される。

着工式には、張成沢（チャン・ソンテク)労働党行政部長が出席すると予想される。しかし、中国側からは誰が参加するかは明らかになっていない。

中国側の参加者が中央政府官僚なのか、または地方政府官僚なのか、それ如何によって中国の力の入れようが確認出来るだろう。一部では 陳?銘 ・商務部長の出席が囁かれている。

黄金坪は中国遼寧省丹東と北朝鮮の新義州の間にある島だったが、鴨緑江の沖積土の堆積によって陸続きとなり、鴨緑江では威化島に次ぐ大きさだ。

昨年に北朝鮮は、黄金坪を自由貿易地区に指定し、中国側に50年間の譲渡と開発権を与えている。

最近明らかになった「朝中羅先経済貿易地帯と黄金坪経済地帯、共同開発計画要項」によると、北朝鮮は羅先と黄金坪に市場経済原理を適用した産業団地を開発する計画だ。黄金坪は、情報、観光、文化、現代的な施設農業、軽工業などを中心とした新興経済特区として開発する嵐閧ﾆのことだ。

政令では、「内閣と該当機関は、この政令を執行する実務的な対策を立てるだろう」と付け加え、今後の関連法令の制定などの後続措置が続くことを予告した。

中央通信は、また、労働党政治局拡大会議が開かれたことを報道。この中で金正日の訪中について伝えられ、中朝関係の代を引き継いだ強化が決議されたと明かした。2000年以降の金正日の訪中で、労働党が会議を開いて訪中結果を評価したのは今回が初めてであり、経済協力を促進するための措置とみられる。