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北朝鮮が金正日の訪中後から、南北関係を瀬戸際に押し出している。北朝鮮の政策決定は金正日によって最終的に決定される為、北朝鮮が韓国との関係を最悪の局面に持ち込んだ背景には、内部の状態が反映されたものとみられる。また、金正日の訪中の結果も、無関係ではないと言われている。

北朝鮮のこのような一連の行動は、訪中結果に基づく政策転換との見方が強い。緊張局面に追い込む行為は、6カ国協議に優先し、南北関係改善の努力が必要だという中国の意見を無視する行動である。また、北朝鮮が今年初めから融和攻勢を繰り広げてきたが、圧迫局面への転換は急いで行われた感がある。

▶金正日が中国の支援を後ろ盾に対南強硬策?
9ヶ月ぶりに電撃的に行われた金正日の訪中は、当初の予想よりも成果が現れていないと評価されている。中国が東海(日本海)に進出する為の足場となる琿春 – 羅津の道路工事と、新義州特区開発の一環の黄金坪開発の着工式が延期されたのも、訪中結果に満足していないという北朝鮮式の不満を浮黷ナある。

一方では、中国の支援約束で自信を回復した北朝鮮が、韓国の硬直した態度を崩しにかかったとの主張もある。

消息筋は「金正日の相次ぐ訪中は、中国が強調するの頻繁な高位層の交流に呼応したもので、経済支援の規模などは事前協議で終えた状態だったのだろう」と述べ、中国のプレゼントが北朝鮮の要求を満たすレベルだったと予想した。

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このような主張は、北朝鮮が対南攻勢を本格化した時点が、金正日の訪中の直後である為に説得力がある。韓国との関係改善を通じた支援を放棄するほどに、中国からの支援を取り付けたと推測されている。

また、現在、北朝鮮の最重要課題の後継定着と、内部の安定化を達成する為に、中国の支援(後継安着)と韓国との葛藤局面(体制の結束)を適切に活用しているという分析も提起されている。

▶達成出来ない「強盛大国」
北朝鮮の対外政策の変化は、国内の状況が大きな影響を与えている。来年は、金日成生誕100周年で、北朝鮮が強盛大国の扉を開くと公言した年である。

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北朝鮮は食糧難の期間を耐えきれば、思想、経済、銃隊によって強盛大国を建設するとし、住民らをなだめてきた。しかし、思想、銃隊の成果は置いておくとして、経済分野では落第点である。

住民たちは、長期の経済難による苦痛の中で「来年は、将軍様が何かしてくれる」という期待を持っているという。北朝鮮当局としては、来年までに住民たちに眼に見える経済成果が必要となっている。

この様な背景もあり、北は年明けから韓国や国際社会を相手に食糧支援を要求したが、満足な結果を得られなかった。

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現在、米国が北朝鮮への食糧支援再開を検討しているが、大規模な支援は望みが薄い状況だ、北朝鮮は経済問題の責任を外部に転嫁することで、危機を突破しようとするだろう。

専門家らは「強盛大国を公言した2012年には、住民配給を大幅に拡大するなどの経済成果を見せなければならない。しかし、現実的にこれが不可能ので、韓国との対決局面を意図的に造成し、責任を回避しようとしている」と分析した。