平壌市万景台区域に朝鮮人民軍偵察総局所属のハッカー部隊91所(第722号連絡所)が存在するという証言が、初めて公開された。
偵察総局91所に出入りした経験が脱北者は、1日、北朝鮮民主化ネットワークが主催した「2011北朝鮮のサイバーテロと関連した緊急セミナー」で発表した資料を使用して、平壌市万景台区域タンサン洞にハッカー部隊が置かれていると明らかにした。
ハッカー部隊の貿易職員や幹部と親交があり、何度もこの建物に出入りしたことがあるこの脱北者は、身辺の安全の問題を考慮し、この日の討論会に参加しなかった。その代わりに、普通江のアンサン橋から300m程離れたハッカー部隊の位置が記された衛星写真を公開した。
この脱北者は資料を通じ、部隊には大佐階級のパク・サイン所長(2006年に42歳)、上佐階級の党書記が1人、保衛部長と呼ばれた上佐保衛部指導員1人がおり、70〜80人のスタッフで構成されていると証言した。スタッフは20〜30代で、階級は大尉級であるという。
彼らは、金日成総合大学、理系大学、朝鮮コンピューター大学、金策工科大など、全国から選ばれた秀才たちで、中国の丹東や瀋陽などに出張していたとの話をよく聞いたと、この脱北者は証言した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面脱北者によると、91所に編制された貿易労働者は5人で、貿易会社の名称は「5・18貿易会社」という。彼らは、91所に必要な機器、生活必需品などを調達している。
軍の建物であることを隠すために、私服警備員が24時間の警備体制を稼動しており、出入りの際には2種類の身分証明書を所持しなければならない。軍官服姿の写真が唐チてある証明書と、連絡所の服の写真が唐チてある証明書を提示しなければならない。
この部隊は35人乗りバス1台と乗用車2台を保有しており、車のナンバーは「33-OOOO」「34-OOOO」で軍の所属では無く、内閣鉱業省のナンバーを使用していると説明した。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面NK知識人連帯のキム・ホングァン代表は、この日の発表で、北朝鮮はハッカーの育成に最も多くの投資をしていると紹介した。キム代表は「北朝鮮の若者の間で知博w数が最も高い金星1、2中学校のコンピュータ英才班の卒業生らを、金日成総合大学、金策工業総合大学、平壌コンピューター大学、理系大学、ミリム大学に優先的に入学させ、専門的に管理している」と説明した。
開かれた北朝鮮放送のハ・テギョン代表は、北朝鮮のサイバー攻撃を「第2の朝鮮戦争」と規定し、金正日が無差別的な攻撃を行うというのなら、我々も北朝鮮政権に厳しい攻撃を行わなければならないと主張した。
「(対北心理戦において、北朝鮮の電波よりも強い送出電波を北側に送る方法がある)日常的には韓国のドラマなどを放送し、サイバーテロが発生した場合には、朝鮮中央TVのニュースが放映される時間に、韓国のニュースを強制的に放送する案などを講じなければならない」と述べた。
人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面また「2009年の北朝鮮の7.7 DDoS攻撃は、2007年に金正恩の後継が内定した後、サイバー関連部隊を統合し2年間準備したもので、北朝鮮のハッカーの5〜10人が行ったものだ。北朝鮮のサイバーテロは、今後より強く、頻繁に、緻密に展開されるだろう」と強調した。
また、サイバーテロ対策として、定期的なウイルススキャン、コンピュータのフォーマットなどを骨子とした「サイバー民間防衛訓練」を提案した。