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日本や韓国の一部マスコミでは高ヨンヒは本名を高春行(コ・チュネン)であり、父親は在日朝鮮人でプロレスラー大同山として活躍した高太文(コ・テムン)とされていた。しかし、2006年に韓国国家情報院は、高春行は高ヨンヒとはまったくの別人で、父親は済州島で生まれ植民地時代に日本・大阪に渡った高ギョンテクだと公式に発表していた。

これらの情報を照らし合わせると朝鮮画報の記事の男性こそが高ヨンヒの父親である高ギョンテクということは間違いない。

彼は大阪の広田裁縫所で働きその後北朝鮮へ帰国した。またこの記事では2001年に米国に亡命したとされている高ヨンヒの妹、高ヨンスクの姿も確認できる。高ヨンスクは年齢も高ヨンヒとほぼ同じで顔つきも非常に似ている。1973年の来日時に高ヨンヒを間近で見た複数の関係者も「高ヨンヒにそっくりだ」と証言している。

高ヨンヒは、1974年頃から金正日の夫人となったことからその名前は公式資料に一切出ていなかった。デイリーNKが今回入手した写真と資料は彼女が金正日の夫人になる前に発表されたことから捏造や改ざんのない数少ない資料と言える。