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韓国の次期国防相に指名された徐旭(ソ・ウク)陸軍参謀総長は14日、国会国防委員会に提出した答弁書で、北朝鮮の金正恩党委員長について党・政府・軍を完全に統制しており、政権掌握には異常がないと評価している」と記すとともに、「側近に権力を与える形態の委任統治は行っていない」との見解を示した。

北朝鮮の統治の現状については、情報機関の国家情報院が先月20日、国会情報委員会に対し、金正恩氏が妹の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長など一部の側近に権限を移譲して「委任統治」を行っていると報告した。北朝鮮に関する情報を巡り、国家情報院と韓国軍部の間の認識のズレが表面化するのは異例。

もっとも、徐氏は「主要職位者に一定部分の責任と役割を担わせる新たな形態の統治行為が一部みられる」ともしており、国家情報院の分析を全面的に否定してはいない。

徐氏はまた、北朝鮮が党創立75周年となる10月10日に合わせて潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を発射する可能性について、現在のところ発射の兆候は見られず、「準備期間を考慮すると可能性が低い」との認識を示した。