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北京に到着した金正日は、中国の胡錦濤国家主席と首脳会談を開くと予想されている。

明日26日からは、ミャンマーのテイン・セイン大統領が北京を訪問する予定で、中朝首脳会談は25日本日中に行われる可能性が高い。

20日に南陽から図們を経て電撃的に訪中した金正日は、牡丹江市、長春、揚州を経て、南京を訪問した。上海や広州などを訪問するとの予想を覆し、特別車は24日午後3時頃に北西に向けて出発した。

首脳会談では経済協力問題が主要な議題として議論されるものと見られる。今月末に着工式を控えている鴨緑江の黄金坪開発、図們江地域開発計画および羅先開放の連動計画などを含めて、今後の両国間の協力方案を具体化すると思われる。

温家宝首相は、22日、金正日の中国の招請と関連し「中国の発展状況を理解し、それを自分たちの(北朝鮮)の発展に活用するための機会を与えることを目的として招待した」と明らかにした。これと関連し、金正日も経済問題の視察に力を入れている。

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長春では自動車工場を見学し、揚州では大型スーパー、南京ではパンダ電子のLCD工場を見学した。

また、金正日は、中国からの経済的支援を受けるために、6カ国協議に参加し、非核化の立場を明らかにするとの観測も提起されている。しかし、これまでも中朝首脳会談では朝鮮半島の非核化の原則的な立場の確認に留まっており、具体的な宣言が出される可能性は希薄に思われる。

統一研究院のチェ・チュンフン研究委員は、デイリーNKに向け「現在、金正日の訪中の目的は、6カ国協議に対する立場を明らかにし経済支援の約束を得るためだと思われる。金正日が『6カ国協議を支持する』や、『早急に開かれることを望む』などの立場を明らかにすれば、中国の立場は鼓舞的になるだろう」と話した。

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実際に、今回の訪中を契機として、中国が1億ドル以上の経済支援を行うとの見通しも出ている。中国が約20万tの食糧、肥料、重油などを支援する案に合意したという。

首脳会談の議題の中で最も注目を集めるのは、後継問題での中国の立場だ。昨年9月に金正恩への後継が決定した後、両国は幹部の相互訪問で「代を引き継いだ親善」を強調してきた。金正恩の公式化以降で初めて開かれる中朝首脳会談で、胡主席がどの様な立場を明かすかに、注目が集められている。

また、今回の訪中随行団を見れば、北朝鮮の思惑を伺い知れる。

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張成沢・党行政部長、外資誘致を指揮するテ・ジョンス党書記、軍事分野の専門家のパク・ドチュン国防委員会委員、北朝鮮の核外交を担っているカン・ソクジュ内閣副総理、宣伝担当の金己南・党宣伝秘書、科学技術政策を担当している崔泰福・科学秘書兼最高人民会議議長らが随行している。

経済、外交政策、軍事部門の担当者まで含まれている。

昨年5月の訪中時では、中国の最新戦闘機JH-7を30機、最新兵器の支援を要請していたことが明らかになっており、今回の訪中でも軍事物資の支援を要請する可能性もある。