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20日未明に中国・図們を経て訪中を行った人物が、金正日である事が確認された。金正日の訪中は昨年8月から9ヶ月ぶりに行われ、2000年以降では7回目の訪中となる。

今回の訪中のルートは図們ー牡丹江市と予想され、昨年8月と逆ルートだ。昨年のルートの逆順なら、ハルピンを経て長春に向かうと予想される。

しかし、警護問題を勘案した時、逆順ルートは危険性が高いため、可能性は低い。

今回の訪中で胡錦濤国家主席との首脳会談の開催も注目される。昨年8月は胡首席が長春にまで金正日に会いに出向いた。首脳会談が行われれば、最重要懸案は6者会談であろう。

統一研究院のチェ・チュンフン研究委員は、デイリーNKとの通話で「訪中目的は、6カ国協議に対する立場を明らかにし経済支援の約束を取り付けるためだと思われる」と述べた。

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「金正日が『6カ国協議を支持する』や『早急な開催を望む』などの立場を明らかにすれば、中国にとって好都合である」と予想した。

6カ国協議再開に向け3段階対話案が日・米・中・韓・朝の間で議論が行われている状況で、金正日がこれに対し電撃的に立場を明らかにし、見返りとして中国から食糧支援を取り付けるのではと予想される。

これと関連し対北消息筋は、「最近北朝鮮は、食糧支援を得るために世界食糧計画(WFP)らの厳しいモニタリングの受け入れを約束したが、負担が大きかった。中国からの食糧支援を確保する事で次元とも考えられる」と述べた。

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金正日の訪中は、北朝鮮が困難な境遇に陥る度に行われてきた。昨年は異例的に2度も行われたが、これは天安艦事件の中国の支持の確保(5月)、金正恩への世襲の支持の取り付け(8月)と評価されている。

昨年の訪中は8月26日〜30日の4泊5日で行われた。金正日は訪中2日目の27日には、胡錦濤国家主席と長春で首脳会談を行った。当時、金正日は「複雑な国際情勢の中、朝中の友好のバトンを次世代に渡すことが、私たちの歴史的な使命」と述べ、後継問題に対する中国の支持を要請した。