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北朝鮮で公開処刑が相次いでいる。

対北朝鮮支援団体の「良き友」によると今月5日、平安南道(ピョンアンナムド)順川(スンチョン)の競技場で、15万人が集められた中、石材加工工場の支配人が公開銃殺された。

先月2日には咸鏡北道(ハムギョンブクト)会寧(フェリョン)で麻薬所持の容疑で2人が公開処刑された。6月には平壌の順安飛行場で、アルミ線を切断し販売していた人が公開処刑された。他の区域でも3~4人を銃殺したという情報ががあった。今年下半期に入って、北朝鮮の公開処刑は明らかになったものだけでも10数件になる。

北朝鮮国内の公開処刑に関する情報が外部に出回る頻度が高まったのは、情報流出が加速化していることに原因があるものの、実際に処刑の回数が増えているからだというとの見方もある。

北朝鮮で国際社会の非難にもかかわらず、公開処刑が続いているのは、恐怖政治に依存する体制の脆弱性が相変らず解消されていないからだと思われる。

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北朝鮮の公開処刑は、その残忍さから国際社会の強い非難を浴びてきた。保衛司令部の検閲(監査)で摘発されて処刑される場合、10人以上を1列に立たせた後、頭に12発撃ち込んで集団銃殺する。これを見守る住民たちは、残忍な処刑に脅える。

北朝鮮は1990年代の初頭、公開処刑を長い期間控えていたが、苦難の行軍(食糧難)がひどくなり社会が混乱したため再開した。だが、2000年代に入り、社会が安定してきたのにもかかわらず公開処刑が続いているのは、苦難の行軍の後遺症を払拭するためのものと言われている。

公開処刑の対象者は多くが生計型犯罪者ではなく、大規模な不正蓄財、麻薬犯罪などの重犯罪を犯した人だ。苦難の行軍を経て国の統制が緩み、不正腐敗などの体制逸脱現象が加速化したため、これを取り締まるために行われてきた。

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公開処刑された外貨稼ぎ事業所のオ・ムンヒョク社長が代表的な例だ。彼は別荘を建てて外国製の乗用車を乗り回した上に、「将軍様(金正日氏)のご配慮」などと語っていたことが発覚し、全国の外貨稼ぎ事業所の関係者が見守る中で処刑された。

一方、オ社長に対してはスローガンの木を伐木して中国に売ったとの情報もあったが、北朝鮮の内部情報筋は、北朝鮮の原木を中国に密売した容疑だったと伝えた。

(参考記事:北朝鮮の外貨稼ぎ関係者、違法行為で相次いで処刑

順川の石材加工工場の支配人も、地下に13台の電話を設置し、そのうち数台は国際電話として使っていたという。最近になり、北朝鮮の非社会主義グループや中央党の検閲グループは、一般の住民よりは権力層や新興の金持ちを中心に監視を強化している。また、携帯電話の取り締まりなど、外部との連絡を遮断するのに血眼になっている。

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北朝鮮民主化委員会のソン・ジョンフン事務局長は、「公開処刑は今に始まったことではない。私が平壌にいた時も、(前の処刑があって)1ヶ月も経たないうちに行われていた。銃殺の回数が多いのは、政権に対する挑戦的行為が増えていることを意味する」と語った。