北朝鮮の南浦（ナムポ)市で、3年間で強盗行為を働き、7人を殺害したとして凶悪犯15人が検挙された。検挙された犯人達が、当時15才から17才の青少年グループだったということで住民に衝撃を与えている。
南浦（ナムポ）の消息筋は17日、「4月中旬、新南浦中学の学生5年生と6年生（犯行当時）の15人が、3年間で強盗を行い、7人を殺害、逮捕される事件が発生した。彼らは、閑静な場所で自転車に乗る人を対象に犯行を重ねた」と伝えた。
グループには、女子学生も含まれているという。まず、一人で自伝者に乗っている人を、女子学生が人気の少ない場所に誘い、男子学生が背後から襲い暴力を加え、自転車を奪うという方法で犯行を重ねた。盗んだ自転車は40台以上だという。
被害者が数署lに登るが、犯行グループが田舎を中心に場所を移して犯行を行ったため、検挙が遅れた。
消息筋は「この3年間で、時々事件は起きていたが捕まえられていなかった。安全員は、40日間、事件現場周辺で潜伏して捜査し犯人グループを捕まえた。しかし、捕まえた犯人が、まさか学生だったとは想像もしておらず、安全員と住民は衝撃を受けている」と説明した。
人気記事：「女性１６人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面犯人グループは、犯行を重ねた理由について「学校は金を出せというが、家でお金をもらえない。だから、仕方なしに犯行を犯した」と当局に述べているとのことだ。 一部は「遊びに使った」とも供述しているという。
平安南道の消息筋は「最近、強盗事件が増え治安が悪くなっていたのに、少年らの犯罪を知ってもっと衝撃を受けた。家がない子供たちだけでなく、学校に通っている子供も犯行に加わっており、驚いた」と述べた。
現在、彼らは全員『教化所（刑務所）』に送られたと消息筋は伝える。消息筋は「犯行後に軍隊に入隊した者や社会人になった者も捕まえられ、教化所に送られた。未成年の青少年にも、無理矢理に公民証を発給し、（成人として)全員が教化所に送られた」と話した。
人気記事：「女性１６人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面北朝鮮では満17才から公民（成人)に認定される。公民証が発給されていない青少年、いわゆる未成年に対する処罰は比較的軽い。当局が、公民証まで無理に発給して処罰したということは、それだけ重大事件だと判断したことを意味する。
教化所で２ヶ月ほどの調査と裁判を受けた後に、判決が下される。北朝鮮の刑法では、「故意の殺人罪」は無期懲役または死刑と規定されており、厳重な処罰を受ける可能性が高い。
また「犯人グループが通っていた学校の校長と責任指導員は、6ヶ月間の労働鍛練隊行きが決まった。この学校の他の学生も3年間、軍隊や大学に行けず、突撃隊に送られるという制裁措置が取られらた」と説明。学生の犯罪で、指導員の責任が問われるケースはあるが、学校全体の連帯責任を受けた場合はきわめて稀だ。
人気記事：「女性１６人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面住民達は「事件を聞いた住民は衝撃を受けている。彼らが出所すれば、また犯行を犯すことが明白だ。最初から、出られない所へ送るべきだという声が多い」と語っているという。
この他、「供給されていた制服も供給されない。にもかかわらずあれこれ理由を付けて学校は金を出せという。誰がそんな学校に行きたがるのか。社会が子供を犯罪者にした」という不満の声もあると説明した。