「まるで跳ねる前にかがむカエルだ」金正恩が日本を警戒する理由

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日本政府は14日、2020年版の防衛白書を公表した。

今回の白書は北朝鮮の核兵器開発について、日本を射程に収める核搭載の弾道ミサイルを「既に保有しているとみられる」と明記。また、「攻撃態様の複雑化・多様化を執拗に追求」しているとして、ミサイルの連続発射や潜水艦・移動式発射台の能力向上に対する警戒感を示した。

その一方、北朝鮮のミサイル脅威も念頭に導入が予定されていた地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の計画停止に伴い、今後どう対応するかについては、国家安全保障会議の議論を踏まえて検討するとの見解を示すにとどめた。だが自民党ではすでに「敵基地攻撃能力」を持つかどうかについての議論が始まっており、結論は見通せないまでも、これがひとつの方向性となっているのは明らかだろう。

これに敏感に反応したのが、当の北朝鮮だ。

北朝鮮国営の朝鮮中央通信は4日、日本の自由民主党が敵基地攻撃能力に関する議論を始めたことに対して「再侵略の道へ突っ走る危険極まりない振る舞い」と非難する論評を配信した。

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論評は「一方では、ミサイル防衛(MD)システムの配備を撤回し、他方では『敵基地攻撃能力』の保有を主張する日本の動きはまるで大きく跳ねるためにかがむカエルを連想させている」と指摘。

続けて「敗戦後、日本は軍事大国化へ猛疾走し、攻撃能力保有の野望をしつこく抱いてきたが、それがこんにちのように明白な志向性と現実性を帯びて露骨に推進されたことはかつてなかった」と述べ、警戒感を露わにした。当然だろう。日本が敵基地攻撃能力の最初のターゲットは、北朝鮮になる可能性が高いからだ。

言うまでもなく、現段階において日本の敵基地攻撃能力を巡る論議に火をつけたのは、北朝鮮のミサイル能力の向上だ。もちろん、日本の防衛構想は北朝鮮だけを対象にしたものではない。しかし、仮に中国だけを念頭に、今こういう形で敵基地攻撃能力の問題が浮上したかと言えば、それはなさそうだ。

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金正恩党委員長としても、自分の核ミサイル戦力を充実させれば、いずれ日本がこうした反応を見せるのはわかっていたのではないか。わかっていても、通常戦力では東アジア最弱に転落した状況では、核に食指を伸ばすしかなかったのだ。

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こう考えて見れば、敵基地攻撃能力を持つことが日本の平和憲法に合致するかどうかは別としても、議論の流れとしては当然の帰結と言えるかもしれない。しかし、日本がそうした能力を持つことに決めれば、北朝鮮が核戦力の強化を考えるであろうことも当然の成り行きだ。

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しかし、ここで日本がよく考えるべきは、相手が持っているのが核だということだ。敵基地攻撃能力で対抗しようにも、文字通り完璧を期さなければ、致命的な打撃を受けかねない。だから万が一の備えは万全を期しつつも、やはり日本の防衛のために死活的に必要なのは、北朝鮮の非核化だということだ。

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