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北朝鮮が、年初から始めた「対話攻勢」が小休止状態だ。李明博(イ・ミョンバク)大統領の『ベルリン提案』には「くだらない妄想」と露骨に非難し、対決局面を煽っている。

北朝鮮は、『白頭山火山活動の南北協議』の提案や先月27日の『東海(日本海)表記』に関連した南北歴史学者の協力を提案した。また、28日にはカーター前米大統領を通じて「非核化会談を韓国とも議論したい」と提案していた。

カーター氏を通じたメッセージは『第三者話法』だが、天安艦と延坪島の犠牲者に遺憾の意を表明するなど、対話再開に向けたハードルを下げる積極的な姿勢も見せた。

北朝鮮の姿勢の変化には、韓国が前提条件としている天安艦、延坪島に関した措置を受け入れられないという判断から始まったと見られる。祖平統(祖国平和統一委員会)は、韓国の謝罪要求に対して「対話をせずに我々と最後まで立ち向かう悪巧みを露わにしている」と主張した。

キム・ソンnン高麗(コリョ)大教授は、デイリーNKとの電話インタビューで「北朝鮮が、韓国の対話提案に応じないのは、天安艦と延坪島砲撃というハードルを越えられないからだ」と分析した。

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また、『ベルリン提案』拒否の裏には、今後の対応戦略を立てるための時間稼ぎという見方もある。匿名を要求した国策研究所研究委員は、「金正日は、時間が過ぎれば過ぎるほど自身に有利になると考える。来年に、総選挙と大統領選挙がある状況で金正日は、自身に有利な環境を作り出す対南戦略を駆使するだろう」と見通した。

北朝鮮が局面打開を狙って、追加挑発を強行する可能性もある。延坪島のような直接的な挑発ではなく、第3次核実験のように、核危機を煽る可能性が高いという分析だ。二回の核実験によって、既に国際社会から制裁を受けている北朝鮮からすれば「失うものがあまりない」ということだ。

キム教授は「いまの状況で、北朝鮮が挑発を行ったとしても、大きな効果はない。しかし、北朝鮮のカードは数少なく、米国本土を狙ったミサイルの発射と第3次核実験の可能性はないとは言えない」と話した。

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オ・ギョンソプ世宗(セジョン)研究所研究委員も「北朝鮮は、自分たちに有利な状況に進んでいないと判断して、対話攻勢ではなく対決局面を作る方向に行くかもしれない」と観測した。

外交筋では、武大偉・中国6ヶ国協議首席代表が、近い将来に平壌を訪問して、最終調整を終える予定であり、今後の北朝鮮の姿勢を見守らなければならないと見ている。対話再開に関して中朝間の議論がまとまっていない状況で、北朝鮮が対決姿勢にシフトを変えたと判断するには早いと指摘する。

李明博大統領も、北朝鮮の『ベルリン提案』拒否に対して、「どのような反応であろうと、そのまま受け入れる必要はない。否定したからといって、否定的であるということではない」とコメントしながら余地を残している。