北朝鮮外務省の報道官(スポークスマン)は11日、イギリス政府が北朝鮮の2機関を人権問題で制裁指定したことに対し、「米国の対朝鮮敵視政策に便乗した汚らわしい政治的謀略策動」だと非難した。朝鮮中央通信の質問に答えた。
イギリス政府は6日、北朝鮮やロシアなどの計47人と2つの機関を制裁対象に指定した。世界各地での深刻な人権侵害に対処するため、新たに設けられた独自の制度によるもので、制裁指定された2機関は、北朝鮮の政治犯収容所の運営に関わる秘密警察である国家保衛省第7局と、警察庁に当たる人民保安省(現社会安全省)教化局。
(参考記事:金正恩の「拷問部隊」にイギリスが鉄槌)
これに対し報道官は「わが国家の安保に責任をもった機関をあえて制裁対象にしたことに対してわが国家に対する乱暴な内政干渉と強く糾弾し、断固と排撃する」などと述べた。