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李明博大統領が来年3月にソウルで開催される第2次核サミットに金正日を招待した背景について、首脳会談との関連があるのではと言われている。

ドイツを訪問中の李大統領は9日、メルケル首相との首脳会談後の共同記者会見で「北朝鮮が核放棄に真摯で確固とした意見で国際社会と合意すれば、来年3月26日に開かれる核サミットに金総書記を招待する」と明らかにした。

「真正性の前提は、北朝鮮が(天安艦、延坪島)テロに対して謝罪をしなければならず、北朝鮮の謝罪問題は6カ国協議や南北問題の基本」と明らかにし、北朝鮮の責任ある措置が核サミット参加の前提条件であることを明らかにした。

今回の提案は、今年初めから続いている北朝鮮の対話攻勢に対する積極的な対応戦略とみられる。金正日が罪(昨年のテロ)を精算するべきだとの事である。

カーター元米大統領を通じ南北首脳会談を提案した北朝鮮に対し、韓国の立場を伝えたと考えられる。

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核サミットを控え、北朝鮮が存在感を示すためにミサイル発射や核実験などの挑発を行う可能性を事前に遮断するための布石との意見も提起されている。核サミットは、オバマ大統領の主導で開かれており、米国をはじめとする各国の注目を集めている。

一方では、米・中・露が南北の対話再開を強調している状況で、いつまでも北朝鮮の誠実な態度の変化に固執するのは難しいという判断も含まれていると見られる。

統一研究院のパク・ヨンホ先任研究委員は、デイリーNKとの通話で「李大統領の提案は、現在の対話再開の雰囲気の中で、北朝鮮が対話の場に出ることができる機会と余地を与えた。北朝鮮が態度の変化を見せれば、体制維持や経済支援などを国際社会と約束すると明らかにしたのも、この様な背景があると考えられる」と述べた。

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高麗大のイム・ジェチョン教授も「大統領の発言は、南北首脳会談など対話の再開への意志と解釈できる。これまで歴代の大統領は、ドイツで統一への意志を示す発言をしてきたという点から、対話再開のボールを北朝鮮に渡した事である」と説明した。

これによって、金正日の来年の核サミットの出席に注目が集まっている。外交界では、今回の提案の前提条件に依然として天安艦・延坪島の謝罪が含まれており、実現は難しいという観測が優勢。

北朝鮮の立場を代弁している在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の機関紙・朝鮮新報は11日、「李明博大統領がソウルに招待したが、互いに次元の違う問題を無理やり結びつける論法は、不純な意思がうかがえる」とは否定的な立場を明らかにした。

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「ベルリンの会見の内容は、カーターの伝言への直接的な回答とは言えない。南側は消極的で何かが解決されなければならないという制限を設けている」と明らかにし、謝罪を優先させる立場を拒否する意志を改めて確認した。

これと関連し、北朝鮮は先月にカーター元大統領を通じ南北首脳会談を提案しながらも、天安艦事件は北の仕業ではないと述べ、その後の10日には、人民武力部の広報担当者を通じ、最近発生した農協のハッキングが北の仕業という韓国側の主張は、天安艦事件と同様に捏造劇だと非難した。

しかし、北朝鮮が望んでいる体制維持と経済支援が行われると金正日が判断した場合には、電撃的に訪韓を決定する可能性もあるという主張もある。また、会議までは10ヶ月ほどの時間があり、流動的な要素が多い。

パク研究委員は「現在の状況では、金正日の訪韓の可能性は低い。6カ国協議再開の雰囲気が造成された状況から6者協議が再開され、北朝鮮が望む具体的な支援の話が出れば、金正日が息子の金正恩の後継体制の安定化のために訪韓する可能性はある」と見通した。

イム教授も「金正日の健康問題や保安上の問題があり、可能性は低い。しかし、金正日が劇的な演出を好むという点で、可能性はある」と述べた。