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北朝鮮は、南北経済協力事業としてかつて韓国の企業が入居し、北朝鮮の労働者を雇用していた開城工業団地に軍を再配置する方針を示しているが、これに異を唱えた朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の部隊指揮官らが拘束されたもようだと、デイリーNKの現地情報筋が伝えた。

軍総参謀部の報道官は17日、韓国の脱北者団体が金正恩体制を非難するビラを北へ向けて飛ばし、文在寅政権がそれを黙認してきたことに対する報復措置の一環として、開城(ケソン)工業団地の周辺地域に「これらの地域の防御任務を遂行する連隊級の各部隊と必要な火力区分隊を展開する」と表明していた。火力区分隊は、砲兵部隊を意味する。

北朝鮮の軍関連の情報筋が韓国デイリーNKに伝えたところによると、こうした方針に対し、黄海北道(ファンヘブクト)の平山(ピョンサン)軍に司令部を置く陸軍第2軍団隷下の砲兵連隊長(大佐)と連隊参謀長(上佐)が、山脈や丘陵などの遮蔽物がなく広く開けた開城工業団地周辺に砲兵部隊を配置するのは、敵からの防御が難しく作戦面で不利となると上層部に意見具申した。

(参考記事:金正恩氏の「高級ベンツ」を追い越した北朝鮮軍人の悲惨な末路

すると、上層部はこれを命令不服従ととらえ2人を解任。身柄を拘束したという。2人のその後の処分については不明。

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一方、北朝鮮は金剛山(クムガンサン)観光地区にも、同様に軍を再配置する方針を示している。