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▶1つの屋根の下に暮らせずに離婚も

除隊兵士や新婚夫婦の場合、住宅不足の影響から住宅の割り当てを数年も待たなければならない。

親や親戚の家で生活をする場合もあるが、経済的な余裕が無く家が買えず離婚するケースも増えているという。結婚後も家を買うことができず、それぞれの家族の家で暮らし、離婚に至るという。

2010年に脱北したカン・リョスク(仮名、平壌出身)は「食糧難と経済難によって家が無い夫婦らが登場した。初めは離れていても我慢できるが、結局は離婚することになる」と述べた。

「平壌では商売をする為に借りた金が返済できなければ、地方に追い出される。女性は平壌の外に行くことは無い。自分は実家に戻り、夫は地方に行くだけ」と説明した。

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▶北朝鮮でも賃貸が登場…ブローカー組織も誕生

返済が出来ない住民が家を手放すケースが増え、多数の物件を持つ人物も浮黷セした。住宅の販売も盛んに行われている。また、賃貸住宅も増え、住宅の賃貸契約を専門とする仲介組織までできた。

カン氏は「平壌では夫が海外に単身赴任しているケースがしばしばある。妻子は妻の実家に暮らし、家を貸しに出す場合が多い」と伝えた。

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住宅取引の際には「大家と借家人の間に仲介業者が必ず参加し、契約書を作成している業者の役割は家賃の未納を防ぐため」と説明した。

キム氏「貨幣改革によって金の価値が低下したため、家を売らずに賃貸に回すケースが多くなった。地域によって異なるが、地方では1万5千ウォンくらいだ」と説明した。

イ氏は「貨幣改革後は暮らし向きも悪化し、親と同居するケースが増えた。家を貸し出して生活の足しにする為だ」と述べた。

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平壌で大学に通う学生の家賃の相場は、月150〜200ドル(北朝鮮ウォンで47〜63万ウォン)程度であるという。

▶富裕層の間では住宅の交換が盛ん

また、平壌の一部の富裕層はより良い家に引越しするために、追金を渡して入居証を交換し住宅をアップグレードする場合が多い。地方とは異なり、ドルのみで売買されているのが特徴だ。

住宅の取引価格は地域ごとに違うが、平壌が最も高く、平安北道新義州、両江道恵山市の順で価格が形成されている。咸鏡南道咸興などの労働者が多い地域は、需要が比較的に安い。

消息筋によると、平壌市は現在の26坪の家が1万ドルで取引されている。両江道はマンションが3600〜6000ドルで取引されている。戸建ての場合は1800〜2400ドル程度だが、商圏が大きい場合は価格は上昇する。