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北朝鮮の朝鮮労働党中央委員会統一戦線部長のチャン・グムチョル氏は12日、韓国の脱北者が金正恩党委員長を批判するビラを飛ばしたことをめぐり、韓国政府を非難する談話を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。

韓国統一省は10日、ビラを飛ばす活動を行っている2つの脱北者の団体を南北交流協力法違反の疑いで刑事告発する方針を明らかにした。また、青瓦台(韓国大統領府)は11日、「今後は徹底的に取り締まり、違反があれば厳正に対応する」との方針を発表した。

談話はこれに対して、「青瓦台が現危機を免れるために自分なりに頭を働かせて作り上げた術策ではないかという疑いを払拭することができない。犯した重い罪に比べれば、反省する態度があまりにも軽々しいからである」と述べた。

また、「青瓦台と『統一部』、執権与党まで総出動して『百害あって一利なしの行為』だの、『厳正な対応』だの、何のと奔走しながらも、せいぜい警察を押し立ててビラ散布を防ぐと言っているが、付与された公権力もまともに行使できない彼らがろくに対処できるか疑問である」と指摘した。

そのうえで、「今回の事態を通じて、努力して寄せようとした南朝鮮当局に対する信頼は粉みじんになった」とし「これから流れる時間は、南朝鮮当局にとって非常に後悔となり、つらくなるであろう」と強調した。