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国際社会の制裁と、新型コロナウイルス対策の国境封鎖、貿易停止で深刻な影響を受けている北朝鮮の人々の暮らし。

地方中小都市の鉄道駅、バスターミナル、市場の周辺では、家も親も失ったストリート・チルドレン――コチェビが増えていると伝えられている。当局は、各地を転々とするコチェビが、新型コロナウイルスを拡散させかねないとして、施設に収容するなどの措置を取っている。

(参考記事:「物乞いを収容せよ」金正恩命令に国民から疑問の声

デイリーNKは、両江道(リャンガンド)に現在も住んでいる住民(以下Aさん)と、黄海北道(ファンヘブクト)沙里院(サリウォン)出身で、脱北し昨年から韓国に住んでいる脱北者(以下Bさん)に、コチェビの状況に関するインタビューを行った。

インタビューでは、以前は子どもが中心だったコチェビだが、口減らしのために自ら家を出てコチェビとなる老人が増えている実態が語られた。君主に対する忠義より親に対する孝行を重要視してきた国とは思えないほどの実情は、現代版の高麗葬(姥捨て山)を想起させる。

―北朝鮮でコチェビが増えているというが、あちこちで目につくほどか?

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Aさん:以前は取り締まりをしていたので目につかなかったが、今年に入って増えた。

Bさん:昨年、非常に増えた。関心がなく何人いたのか数えたことはないが、以前と比べて4〜5倍増えたようだ。市場や駅前では、顔が真っ黒の子どもたちが集団で行動している。

―「苦難の行軍」(1990年代後半の大飢饉)の時と同じような感じ?

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Aさん:苦難の行軍の時ほどではないが、それでもコチェビはコチェビだ。

Bさん:苦難の行軍の時より少ない。当時は、商売の仕方を知らない人々がコチェビになった。市場で商売する人が増えてから減った。(国際社会の)制裁が始まってもなんとか生きてこれたが、昨年から一人、また一人と目につくようになった。

―コチェビは主に子どもたちか?

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Aさん:老人のコチェビも増えている。仕事がなくて収入を絶たれ、生活が苦しい自分の子どもにも頼れない人たちだ。

Bさん:あっち(北朝鮮)にいた頃、端川(タンチョン)、清津(チョンジン)、元山(ウォンサン)、海州(ヘジュ)など様々な地域を回って商売をしていたが、年齢層はバラバラだった。子どもから老人まで多かった。

(参考記事:家具職人を物乞いに転落させた北朝鮮の福祉システム

―特に老人のコチェビが増えた理由は?

Aさん:経済難のため、最近は子どもを棄てる親も多い。自分の子どもですら育てられないというのに、老人の世話までできようか。老人は穀潰しという認識を持った人が多いので、親が(口減らしのために)どこかに消え去ってくれれればいいのにと考える人もいる。

今の風潮は「働かざる者食うべからず」だ。いくら豊作になったとしても、働いた人だけがコメを持って帰れる。軍官(将校)の家族も働かなければ食べるものは得られない。お上(当局)が今まで豊作だったからといって、庶民にコメを配ったことがあったか。それはともかく、こういう状況で棄てられた老人もいるが、子どもに頼れず自ら家を出る老人も多い。

Bさん:制裁が人々の生活に影響を及ぼしているからだ。子どもを棄てる世の中になった。

(参考記事:餓死、捨て子、孤立…北朝鮮きっての「金持ち地域」が没落

―以前と比べ、コチェビに変化は見られるか?

Aさん:川べりでプラスティック(のゴミ)を拾って歩く老人たちも、足が凍えないようにと長靴を履いている。着るものもちゃんと着ている。老人のコチェビは身なりが不潔ではなく、きれいにしている。

Bさん:最近のコチェビは、コチェビ生活(物乞いや窃盗)だけに頼らない。体格がよく身なりのきれいなコチェビは、金持ちのところで働く。寝床も食べ物もくれて、少ないながらもカネもくれる。金持ちの家で下男のように働く人もいる。

(参考記事:北朝鮮の「少年ヤクザ予備軍」がビジネスに乗り出した

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