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北朝鮮でこの1年余りの間に、党・政府・軍の主要幹部の約8割が交代していたことがわかった。

韓国統一省は13日、北朝鮮の公式発表に基づく「北朝鮮主要人物情報2020」と「北朝鮮機関別人名録2020」を発刊した。

「人物情報」には、昨年末に開かれた朝鮮労働党中央委員会第7期第5回総会などの重要イベントを通じて確認された組織改編と人事が反映されており、新しい人物が23人追加されたほか、5年以上にわたり動静が確認されていない18人が削除されるなど、計364人が収録された。

まず党では◇キム・ヨンファン(平壌市党委員長)◇キム・チョグク(党第1副部長)◇キム・チョルサム(南浦市党委員長)◇リ・ジョンナム(党副部長)◇リ・ホリム(党部長)◇リ・テイル(両江道党委員長) ◇朴明順(パク・ミョンスン=党副部長)◇劉進(ユ・ジン=党副部長)◇趙春龍(チョ・チュンリョン=党政治局委員候補)◇ホ・チョルマン(党部長)◇玄松月(ヒョン・ソンウォル=党副部長)らが新たに加わった。

一方、金正恩党委員長の妹である金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長については「部長および副部長(所属不明)」と分類。統一省の当局者は金与正氏の所属部署について「組織指導部か宣伝扇動部の所属または未確認の地位など、3つの方向で見ている」とし、引き続き注視していくと説明した。

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次に政府では、◇コ・ギルソン(最高人民会議常任委員会書記長)◇キム・イルチョル(内閣副総理)◇キム・ジョンホ(人民保安相)◇パク・グミ(最高人民会議副議長)◇ヤン・スンホ(内閣副総理)◇オ・チュンボク(保健相)◇チョン・ハクチョル(石炭工業相)が、軍では、◇クァク・チャンシク(護衛司令官)◇金正官(キム・ジョングァン=人民武力相)◇リム・グァンイル(偵察総局長)◇ウィ・ソンイル(第1部総参謀長)らが追加された。

これにより、対南・海外工作活動を総括する偵察総局長がチャン・ギルソンからリム・グァンイルに、最高指導者の警護を受け持つ護衛司令官が尹正麟(ユン・ジョンリン)からクァク・チャンシクに交代していたことがわかった。

リム・グァンイル氏は軍総参謀部第1副総参謀長兼作戦総局長を歴任した人物で、昨年12月の党総会を機に上将(大将と中将の中間)に昇進、同時に党中央委員に任命された。一方、チャン・ギルソン氏は昨年解任されたものと統一省は見ている。

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クァク・チャンシク氏も、昨年末の党総会を機に上将に昇進、党中央委員に任命されたが、詳しい経歴はわかっていない。統一省によれば、護衛司令官には昨年4月に就任したと見られるという。

こうした変動について統一省当局者は、「世代交代が進む一方、人事における実用主義の傾向が強まっている。金正恩の親政体制が強化されたと見られる」と評価した。

一方、「機関別人名録」には1万4334人が収録されているほか、昨年8月29日に改定された北朝鮮の社会主義憲法で「国務委員会第1副委員長」が設けられたことを受け、その職制が反映されており、船舶工業省や開城(ケソン)特別市などの新設機関も追加された。

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統一部当局者は船舶工業省の新設と関連し、「北朝鮮には35の省があり、その中で工業省との名称の付いたものが14で40%を占めている。社会主義計画経済の特徴が反映されたもで、工業省が業務に応じて細分化されている」と解説した。