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ジミー・カーター前米前大統領の訪朝に対して批判が高まっている。

カーター氏は、前国家首班級のグループ『エルドス(The Elders)』の会員たちと26日から2泊3日の日程で、平壌(ピョンヤン)を訪問した。

訪朝直前の記者会見では、「非核化と食糧問題について議論をしたい」と金正日や金正恩との面談を強く希望していた。

また「韓国が北朝鮮への食糧支援を中断していることから、児童や妊婦などの食糧不足が深刻となり、北朝鮮の住民に悪影響を及ぼしている」として北朝鮮の食糧難の責任を韓国に転嫁していた。

スザンヌ・ショルテ『北朝鮮自由連合』代表は、28日に声明を発普B「米前大統領が、金正日政権の恥ずべき『スポークスマン』の役割をしている。北朝鮮の食糧難は、人権を無視して、食糧援助を政権の利益のための武器として利用する金正日の誤った手段だ。にもかかわらず李明博(イ・ミョンバク)大統領を批判するのは、今の状況についてカーターが無知だということだ」と批判。

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ショルテ代表は、25日からの北朝鮮自由週間行事のためにソウルに滞在している。

ショルテ氏は「カーター前大統領は、ソ連に対して宥和政策を取り冷戦状態を引き延ばした。今回の訪朝は、数百万人を餓死に追い込んだ独裁者への宥和政策だ。(訪朝の代わりに)北朝鮮自由週間に参加して、金正日政権の政治犯収容所と大虐殺、脱北者について学んだ方が、彼のためになるだろう」と今回の訪朝を批判。

米国ウォールストリートジャーナル(WSJ)も、27日の社説を通じて「カーター氏は、平壌入り前から北朝鮮への支援と直接対話を訴えていた。その代価として今回は金正日と金正恩と一緒に記念写真を撮ることが出来るかもしれない」と皮肉交じりに批判した。

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批判が高まる中、カーター氏が訪朝しても何の成果を得ることも出来ないという否定的な見解も出てきた。

スー・ミー・テリー米国外交協会(CFR)研究員は、同協会サイトを通じて「抑留されている韓国系米国人チョン・ヨンス牧師の釈放以外の成果は期待できない。エルドス・グループが食糧支援について話したとしても、実のある成果は導き出されないだろう」と否定的だ。

韓米両政府は、カーター氏の訪朝はあくまでも私人としての訪朝であり、対話に影響を及ぼすことはないと話す。

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キム・ソンファン外交通商部長官は26日、内外通信社の定例ブリーフィングで「北朝鮮が様々な対話のチャネルを開けている状況で、第三者である民間人(カーター氏など)を通じてメッセージを送る必要があるのか分析している。純粋に私人としての訪朝であり、いかなる国の政府と関連したものではない。よって大きな期待はできない」とコメントしていた。

カーター氏一行は28日、ソウルでウィ・ソンiク朝鮮半島平和交渉本部長とヒョン・インテク統一部長官と面談を持つ予定。その後、ソウル・ハイアット・ホテルで記者会見を行い、訪朝の結果を説明する予定。