人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

北朝鮮への食糧支援が議論される中、国際社会の支援食糧が最も必要とされる住民達に届いていないという証言が提起された。

統一・外交・安保専門の月刊誌『NK Vision』 5月号に食糧難と食糧分配実態に対する北朝鮮住民のインタビュー記事が掲載され明らかになった。

咸鏡北道(ハムギョンブクト)居住のリ・ソンiム(仮名50代)氏は、「今年の食料事情が例年に比べて特別に悪いとはいえない。最近で、最も悪かったのは2007年と2010年の4月だった。当時と比較すると今年は大したことはない」と伝える。

インテリ層に属したリ氏によると、国連食糧調査団が来るときは調査団の質問に対して北朝鮮当局が都合のいいように答える『リハーサル』まで行われると説明。

「2月中旬に、国連食糧調査団が咸鏡北道会寧(フェリョン)市と鏡城郡(キョンソンOン)、茂山郡(ムサングン)、穏城郡(オンソンOン)などの地域を調査した。食糧調査団が来る前には、地域別で人民班会議を開かれ調査団関質問に模範解答をするよう指示が出された」と話した。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

「例えば、食糧配給の現況に対しての質問には、1ヶ月に20日分を供給される。一日の供給量は大人に限り560gという模範解答をするリハーサルだ。全て捏造されている」という。

食糧難が、悪化すれば市場のコメ価格は上がるはずだが、現在のコメ価格は1キロに1500〜1600ウォンレベルで安定傾向を見せている。

これに対してリ氏は「おからは250ウォンだ。 豆腐を作れば、おからは約7キロほど余り、ジャガイモ1キロぐらいの値段で売られる。これらのおからや酒かすほほとんどは豚の飼料だ」と説明。おからが豚の飼料になる地域で餓死者が発生したとするなら、この背景には分配の矛盾があり、食糧不足ではないという。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

中東民主化に対する北朝鮮の若い知識人は『民衆の自由への指向』より『民主化闘争を初期に阻止できない当局の政策』に関心があるという。

リ氏は「大学生や知識人の中で中東民主化について意外と公に議論されている。国際社会では、中東民衆の自由への指向などが議論されるが、彼らの間では中東民主化闘争が起きた過程とその拡散を防げなかった原因に対する分析など、通常とは逆の立場で関心があるようだ」と話した。

「今の北朝鮮民衆は、過去と未来の間で悩んでいる。いまだに経験したことがない自由世界に対する恐怖。莫大な犠牲を伴うだろう革命に対する焦燥感から、改革と開放を選択できるいわゆる中国のトウ小平のような人物を望んでいる」と伝えた。

人気記事:「女性16人」を並ばせた、金正恩“残酷ショー”の衝撃場面

「これらの層は、金正恩のような若い後継者もあっていいという一種のいんちき宗教のような幻想に捕らわれている。もちろん、その中には表面化せずとも、他の考えを持った知識人と大学生も少なくないが、改革と開放を望むからといって全てが革命を指向するのではない」と言及した。